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2006年2月11日 (土)

知的障害者の海外旅行

メールでご質問を頂きました。

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以前にテレビで拝見したことを思いだして、
ホームページを探しメールさせてもらいました。

今年、軽度の知的障害をもつ家族と海外旅行を計画しました。
家族のことがありいままで一度も行ったことがありません。

父の定年を機に思い切って背中を押し、行くことに決まりました。

オーストラリアに行くことにし、旅行会社で申し込みの段階に
なってビザの取得代行を申し込んだところ断られ、自身で
取得することになりました。

大使館に問い合わせたところ、指定病院での健康診断を要求されました。
読み書きはできませんが、身体機能は問題なく、問題行動も起こしません。

パスポートサインの欄に代筆記載がある為、これがひっかかるようです。
他の知的障害の方は、ビザについてどうされているのでしょうか?

パスポートのサインは手を添えてでも本人に書いてもらったほうが、
有利だったでしょうか?
パスポートを本人サインで申請しなおそうとも両親は考えているようです。

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<私からのお返事>

メールを拝読しました。

知的障害がある方の海外旅行が「入国時」に問題に
なるケースは今では“皆無”だと思われます。
私達専門家の間でも、ここ10年聞きません。

ただ、準備段階でのトラブルは後を絶ちません。

ご推察の通り、これは間に介在する方々の
無知と無理解が原因です。
(それもすべて、日本の側の)

私は部外者なので、勝手なことを申し上げられませんが、
パスポートの代筆そのものが問題になることはないと
考えます。(入国審査官は日本語を読めませんから)

私がもし旅行そのものをお手伝いをしていたら、
以下のアドバイスを差し上げると思います。

・知的障害であることが現地空港での入国拒否の理由に
 なることはありえない。

・出発前に関係各所に問い合わせると、話がややこしくなる。
 知らない人が大騒ぎを始めるから。

・オーストラリアのビザ(イータス)は知的障害の有無を聞かれる
 ことなく、普通に取得できる。(旅行会社でも、個人でも)

・なので、現実的な解決策としては、
 知的障害であることを申告することなく、淡々と手配・手続きを
 行い、現地でも普通に入国する。

このような形で、当社では旅行を実施しています。

ただ、当社は「自社の責任において」これらのアドバイスを
お客様にすることはできますが、相手が根拠のない
言いがかりをつけてきているケースがほとんどなので、
これをもって、「絶対大丈夫です」とのご案内を差し上げられ
ないのが残念です。

楽しい旅を実現されるように、お祈りしています。

高萩徳宗

社会の無知と無理解。
それにしても、私はこの旅行の申込を受けておきながら、
ビザ(イータス)の事をお客様に投げ返してしまう、
旅行会社の無責任さが理解できません。
プロなんだから、もっとしっかりサポートして下さい。

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