2006年11月 4日 (土)

ハード面でのバリアフリー

今日は滋賀でのお仕事です。

ニュースなどでご存知の方もいらっしゃると思いますが、
知事が替わり、新幹線の新駅建設を凍結して話題に
なっています。

地元の人に聞いてみると

「駅?いらないでしょう。」との答えが大多数。

駅が欲しいのではなく、駅と周辺工事が欲しい人の都合?
21世紀の世の中に、まだこのレベルの考え方が生きているのが不思議です。

交通バリアフリー法が成立、施行されて、大都市を中心に
エレベーターの設置が進んでいます。

大変良いことですが、事業者がお金を出すのではなく、
周辺自治体がさまざまな名目で補助金を出しているケースが
ほとんどです。

公共交通機関であるがゆえ、赤字でエレベーターがつけられない
ならともかく、大きな黒字を出している会社が「補助金出すなら
エレベーター設置してもいいよ」ではサービス業とは言えません。

会社を運営し、公共の役務を担っている自覚があるなら
安全と共に進めていくべきことがあるはずです。

夕方、滋賀から大阪に移動して来ましたが、混雑で電車が遅れて
いたのでしょうか、かなり飛ばしていました。

体感速度ですが125キロ~128キロは出ていました。
(鉄道業出身ですので、体で分かります)

あきらかに速度制限オーバー。
カーブでは大きな揺れと共にかなり外側にふられていましたが
JR西日本さん、大丈夫ですか。

経営陣の皆さん、二度目はないですよ。
ダイヤと回復運転のあり方にはまだ無理があると感じました。

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2006年10月18日 (水)

その旅は、どんな感動を味わえるのですか?

どんな感動を味わえるのですか?

昨日、駅でもらったフリーペーパー。
某大手旅行代理店のツアー募集パンフレットです。

表紙には“1万円台でいける海外旅行!”のキャッチコピー。

格安旅行氾濫に苦々しい思いを持つ、私も思わず
手に取ってしまいました。

1万円で行ける海外。
どこでしょうか?

ご想像の通り、「ソウル」でした。

内容を見ると

「完全フリーソウル3日間 18,500円」

私でも試しに参加してみようと思ってしまいます。

これならダメもとでも面白いのでは、と。

皆さん、ご一緒しませんか?

パンフレットの内容をもう少し詳しく見てみましょう。

1日目 成田(夕刻又は夜)ソウル着(夜)
    着後、免税店にご案内します。

    ホテルは○○ホテル又は同等クラス

2日目 フリー

3日目 ソウル発(朝)成田着(午前)

現行のフライトスケジュールですと、ソウルに到着するのが
夕刻の遅い便だと23時ちょっと前。

入国審査をしてバスに乗り込むのは24時頃。
その後、免税店ですか?

ホテルにチェックインするのは午前2時?

2日目はオプショナルツアーを売りつけられさえ
しなければフリータイムを楽しめる、でしょう。たぶん。

3日目は朝8時の飛行機だとすると6時に空港スタンバイ。

おっと、パンフレットには書かれていませんが、
お約束の「キムチ店立ち寄り」はあるはずです。

するとホテル出発は午前4時でしょうか。

18,500円の理由が判ります。

もっとも、空港税と燃料サーチャージは別ですから
実際には3万円を越えると思います。

これだったらソウルに行くより、箱根でのんびりしたほうが
有効な時間の使い方だと思うのです。

安いとか、お得、もいいのですが、
そうではなくて

「その旅に出ることで、どんな感動が味わえるのか」

その事にもっと執着しましょう。

ツアーでもいいですし、個人旅行でもいいのですが、
見せ掛けだけの安さで、内容がまったく伴わない旅行が
氾濫し、その見せ掛けの値段だけが一人歩きするのは、
その土地の価値も下げてしまいます。

18,500円なんて言われたら

「その程度で行ける国なんだ」と思われてしまうのではないでしょうか。

韓国には素晴らしい文化や歴史があります。
言葉も出ないくらい、美味しい料理があります。

地元の人が集まる焼肉店や韓国料理のお店に行って見てください。
信じられない位、美味しいですよ。

そして、
その土地を訪れるものの礼儀として文化や歴史を知る。

ちまたで言われる、薄っぺらい靖国問題などではなく、
1000年、2000年の単位で歴史を考える。

ガイドブックには書かれていない街角に「感動」は隠されています。

あなたは、旅でどんな感動を味わいますか。

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2006年9月20日 (水)

ちょっとした勇気と想像力

温泉旅館の話題には、皆さんさまざまなご意見を
お持ちでいらっしゃると思います。

バリアフリーへの熱意に限らず、
「使いにくい部屋」が出来てしまういちばんの原因は

想像力の欠如

であることは間違いありません。
どのようなお客様に、どんな風に使って頂きたいのか。

目をつぶってイメージする事が大切です。

玉之湯の社長さんは、はっきりと

「私達はこんなお客様をイメージしています」
と断言されます。

ストライクゾーンは決して広くはありません。
バリアフリーと言っても、すべての障害者の方を対象として、
全部100点はありえません。

サービスの軸を決めて、あとは想像力とお客様の声を
融合させながら、質を高めていく。

最初から完璧なサービスもありません。

でも、
サービスはお客様の声を反映させる事によって、
必ずその質は高まります。

「ちょっとした勇気」は、

まだまだ遅れている高齢者、障害者対応に
一歩先んじる勇気です。

人並みの事しかやらなければ、人並みのレベルです。

ほんの少し、半歩でも一歩でも前に進む行動力が
あれば、オンリーワンの宿が出来るのになあ、と
いつも思います。

旅館やペンションを運営されている皆様。

大変なお仕事だとお察ししますが、
お客様の笑顔と元気の為に、頑張りましょう。

応援しています!

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2006年8月 1日 (火)

バリアフリーと育児

ベルテンポのスタッフ、大類には3歳になる娘さんがいます。

育児と仕事の両立は本当に大変だと頭が下がるのですが、
ママになってみて、初めて判るのが
「子供がいると、旅行は大変!」と言う事実だそうです。

 旅行中に病気をしたらどうしよう。
 飛行機の中で騒いで迷惑を掛けるかも。
 食べ物が口にあるか
 ホテルのベッドの高さが高いらしいけど、落ちないか。

それだけではありません。
家族の理解をいかに得るかと言う「大きなハードル」だって
存在するのです。

この準備の大変さ。
「バリアフリー旅行と一緒ですね。」
と大類が口にしていたのが印象的でした。

そう、どちらもなかなか大変。

 情報収集から始まって、誰に相談するか、
 旅行会社はちゃんと対応してくれるのか、
 断られたりしないのか、
 アレルギーや好き嫌いがあったらどうなるのか、
 特別な配慮にどこまで対応してもらえるのか などなど。

価格だけではない、さまざまな角度からのアプローチが
必要となります。

子連れ海外旅行などの場合は、最近大手旅行会社でも
専用のツアーなどを企画していますが、それでも準備は
殆んどの場合、本人がやらないと、旅行代理店には
家族に相談するようには親身にはなってもらえません。

今回、12月に実施するホノルルマラソンには当社スタッフ
大類も3歳の娘さんと参加します。

恐らくツアー中、最年少の参加者となりますが、
他にもご家族で参加される4,5歳の子供さんから、
上は○○歳=最高齢の方はまだ把握していませんが、
幅広い年齢の方が50名近く集まっていらっしゃいます。

メンバーの中に、体に障害がある子供さんやそのお母さん、
人工呼吸器をつけて、初めての海外に挑戦するお客様など、
すばらしい方々がエントリーされています。

もちろんフルマラソンを走る方だけではなく、
10キロのウォークを楽しむ方、
沿道から応援される方、

参加者それぞれのさまざまなアプローチがあります。

  育児に悩んでいる方、
  子供が生まれてから海外に出かけていない方、
  子供さんに障害があり、海外旅行なんて諦めている方、
  障害はないけど、何となくモヤモヤしている方

ホノルルに一緒に出かけませんか。
ハワイもいいところですが、きっと“素晴らしい出逢い”が
あるはずです。

参加者の皆様の人生や生活、考え方に触れるだけでも、
これからの人生の糧になる気づきが得られるはずです。

ハワイなんてとんでもない!

とおっしゃる方には、国内版の企画もあります。
大自然で大人と子供が手軽に楽しめる企画です。
秋の連休を皆で一緒に過ごしてみませんか?

そして、自分に渇を入れたい方は富士山へGO!
私は別に渇を入れる必要はないのですが、

「私ですか?立場上登ります。」

どこかの農林水産大臣をマネしてみました。

Amamihotta2_015 ☆ちびっこ集まれ!信州で自然と遊ぼう
 http://www.beltempo.jp/tour2006/kids.html

Mtfuji051110_018 ☆富士山のご来光、一生に一度は拝んで見ませんか?
 http://www.beltempo.jp/tour2006/mt,fuji.html

Honolulu_051208_186 ☆心のモヤモヤがすっきり。「ホノルルマラソン」あと8席
 http://www.beltempo.jp/tour2006/HNL.html

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2006年7月29日 (土)

お尻で風を感じたい。

車椅子を利用していると、お尻が蒸れませんか?
特にこの季節は大変です。

車椅子の構造上、なかなか風通しをよくするのは
難しいのですが、意識していないとあせもじゃ
済まなくなってしまいます。

風と言えば、
10年来の友人、世直しゲンさんと一緒に企画している
「あの風を感じたい」イベントを今度の土日に開催します。

 バイククラッシャーズ2006
http://www.beltempo.jp/tour2006/bike2006.html

バイクの事故で体に障害が残ってしまった若者に、
もう一度「二輪に跨った時の風の感覚」を感じて
もらおうぜ、と言う単純明快非難ごうごうの企画。

もうダメだ、と「何かを諦めてしまう」のではなく
諦めなければ、その夢は実現するとのシンプルな想いで
始めたのですが、まあそれはそれはなかなかたくさん
「ご批判」「ご指導」その他頂戴しました。

事故で亡くなった家族の気持ちが判らないのか。
バイクなんか、見たくないはず。
商売でやるなんて。
事故が起きたら、誰が責任とるの。

私も高校時代にバイクの事故で同級生を3人亡くしています。
事故の悲惨さはよく理解しているつもりです。

ただ「言論や想いの封鎖」をするべきではない。
誰か他人が「やるべきではない」と関与出来るものではない。

私はそう考えます。

「嫌な想いをする人がいるから、そんな事は口にすべきじゃない。」
との“正論”で「出来るならばもう一度、あの風を感じたい。」
と密かに願う人の気持ちを抑圧するべきではないと、
私は確信しています。

バイクの事故で「高次脳機能障害」という、
難しい障害が体に残った私と同年代の男性が、
このイベントへの参加を楽しみに、
毎日体力づくりをしていると、お母様から聞きました。

この男性、
最初にお逢いした時は明らかに「病人」の顔をしていたのが
エンジン音を聞き、ヘルメットを被った瞬間「バイク乗り」の
顔になったのです。
Bike

彼、ひとりの為にでも10年続けたいと確信できるイベントです。
そんなイベントにジョイントしたい方。
その場に居合わせてみたい方。
単純に面白そう!とひらめいた方。

日帰りでも参加出来ますので、良かったら今からでも
エントリーして下さいね。

バイクの免許がなくても、見た事がなくても、
昔、だいぶ悪いことをしちゃっていた人も、

大歓迎です。

表題の「お尻で風を感じる」ですが、バイクの後ろに跨ると
お尻がすーすーして、
車椅子とはまったく違う風を感じるのですよ。

立位が取れなくても、
ドライバー(前で運転する人)に掴れれば、
タンデムでバイクに乗れます。

チャレンジ!お尻で風を感じたい人!
http://www.beltempo.jp/tour2006/bike2006.html

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2006年7月20日 (木)

ニュージーランドの梅田さん

ニュージーランドの梅田さんからリポートです。

1.NZ人の常識

この国では、【バリアフリー】【人に優しい社会】などどいう
概念がありません。
困っている人がいたら、助け合うのは当たり前 という
気持ちを誰もが持っているからです。

①ボランティア

自分が出来ることを地域に提供するという気持ちを持って
いるので、ボランティア制度が発達しています。

例えば、放課後無料もしくは小額で子供達にゴルフや
テニスを教える。

ゴルフ場のメンテナンスは、時間のある人が手伝ったり、
又、時間に余裕のある人はボランティアで高齢者、障害者と
病院に同行することも行っています。

物欲、名声などよりも、人の役に立てる喜びとボランティアを
する楽しさの方を大切にしています。

ボランティアは特別な事でも、評価されることでもなく、
日常ごく自然と行われる為、困っている人がいたら助け合う
のは当たり前となるのです。

②コミュニティー

コミュニティーが子供を育てるという概念があり人々は、
コミュニティーを大切にしています。

学校のホール、テニスコート、バスケットコートなどを
開放したり、コミュニティーセンターを通して、経済的に
苦しい人への寄付なども行われています。

又、会社は利益をコミュニティーに還元します。

ゴルフトーナメントのスポンサー、ラグビーチームの
ユニフォーム代などを支給します。

町の、銀行、郵便局、レストラン、スーパー、病院、
図書館など、バリアフリーとなっている為、車椅子の人が
一人でいる姿を良く見かけます。

誰もが住みやすいコミュニティーをつくる為に、ハード面に
税金が使われることは当たり前のことなのです。

③エンジョイ

何事にもエンジョイを大切にする国民なので、
大らかな人が多いです。

例えば、バスの到着が2.3時間遅れても文句を言わず、
むしろ、待つ時間を楽しんでいます。

サービスを提供する側だけではなく、サービスを受け取る側
にも寛大な心が必要なようです。

町の設備はバリアフリーですが、遊覧船、遊覧飛行など、
人の力が必要な事もあります。

助ける人、助けられる人、当たり前に行われています。
エンジョイをする為には、ハード面のバリアは大きな問題ではないようです。

このように日本人とはかなり異なる価値観を持っているため、
日本で言う ソフト面にバリアがない国民ですから、
【バリアフリー】という概念がなく、ハード面のバリアフリーも
当然の事なのです。

梅田さんのゲストハウス
http://www.beltempo.jp/qa.nz.html

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明日は急遽、大分に帰省することになりました。(高萩)

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2006年6月16日 (金)

バリアフリーの取り組みは順序が大切

旅館のバリアフリーやユニバーサルデザインを推進する為に、
全国のさまざまな自治体や温泉街から講演や研修などで
お招きを頂くのですが、いつも感じることがあります。

それは単に、
バリアフリーやユニバーサルデザイン=改築・段差解消と
直結させてしまうのではなく、その間に多くのステップが
あると言う事に気がついて欲しいという願いです。

●順序が大切

これは私の持論ですが、一般の家族連れや個人客に良い
サービスを提供出来ない旅館が、バリアフリーを目指すのは
順序が違います。

誤解を恐れずに言えば、

冷めたてんぷらを平気で出す事と、
朝、ご飯を食べている間に、さっさとふとんを畳んでしまう事と、
障害がある方や高齢の方への対応や心構えがしっかりと
出来ない事は、

全部繋がっています。

お客様の気持ちが判っていない点で。

お客様への心配りや気配りが出来ることは、バリアフリーや
ユニバーサルデザインを語る上での前提条件です。

まずは自分達のサービスの中で

“お客様想いでない部分がどこなのか”

をしっかりと自覚し、
すぐには全部出来なくても、そこに問題があると言う事を
経営者と働く方が共通で認識する事が、最初の一歩です。

どんなに設備改修をしてバリアフリーだと謳っていても、
旅行前に架けた電話の応対が悪かったら、どうでしょうか。

少なくとも、私達は段差やトイレの事よりも、
電話から「喜んでお迎えしたい」気持ちが伝わってくる宿を
選びます。

顧客に媚びる訳でもなく、
でも「喜んでもらいたい」想いがちゃんと伝わって来るような、
そんな旅館は本当に少ない。

誰に来て欲しいか、が明確になれば、
きっと素敵なお客様で賑わう日が来ると思います。

障害があるお客様だけで満員なのも、
それはそれで「おかしな姿」だと思います。

普通に賑わっている旅館のお客様の中に、
車椅子や杖を使う人がいて、
子供や高齢の方もいる。

その為の「サービスレベルアップ」の順序を
しっかりと見極めましょう。

少なくとも
「最近団体客も減ったし、バリアフリーにでも取り組むか」
等と言う姿勢ではやらないで下さい。

障害がある人に失礼です。
信じられないと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、
当社に「バリアフリービジネスについて指導して欲しい」
と言われる方の大半は、

「今、儲かってないからバリアフリーマーケットに
 取り組んでみようと思う。」と平然と口にされます。

なぜ、ホンモノのバリアフリーが推進されないか、
理由が判るような気がしませんか。

顧客の側は、何がホンモノで何がホンモノでないか、
見極める目を持つ必要があります。

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2006年6月12日 (月)

玉之湯の宣伝、ふたたび

「今まで旅した中で、どこがいちばん良かったですか。」

仕事柄よく聞かれるのですが、6月2日~お邪魔した
「玉之湯」さんは私のお勧め宿の中でも3本の指に入ります。

バリアフリーが良いと言った単純な理由ではなく、
館内全体に醸し出されている空気がなんとも緩やかです。

清潔感にしても、
スタッフのさりげない気配りにも優しさを感じます。

ご主人もおっしゃられていましたが、高くて良い旅館は
日本にもたくさんあると思います。

しかし、
庶民が手が届く価格帯で、このサービスは立派です。
何度も行きたくなる旅館です。

・信州・あさま温泉「玉之湯」
http://www.beltempo.jp/tabijoho.tamanoyu.html

今回ご一緒させて頂いたお客様の声です。

玉の湯、今まで経験した中では、一番だったかもしれません。
主人が車椅子を使用するようになってから、いろいろな旅を
しましたが、その中では一番満足できる宿でした。

高い料金を出せば゜もっと豪華なところもあるでしょうが、
私たちも身の丈に合う料金で、しかも清潔、宿の方たちの
対応も一流という感じでした。

家族風呂にもゆっくりと入れて、しかも無料なんて。
また、行ってみたいと思わせてくれるような宿でした。

ただ、もっと浅間温泉自体が活性化するといいなと思いました。

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私も、あさま温泉の活性化にぜひ何かしたいです。
温泉街が寂れていくのは寂しいですね。

活気を取り戻す為に、地元の皆さんもどうか「最初の一歩」を
踏み出して欲しいです。

皆さんも「マイブーム」の宿やホテルをご紹介下さいね。
情報提供、旅の感想をお待ちしています。

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2006年6月10日 (土)

ありがとうございました。

この仕事の醍醐味。

旅が大好きなお客様とご一緒して、
お客様がどんどん元気になられる。

しかし、出逢いがあれば、別れもあります。

ベルテンポを創業前から応援して下さり、
何十回となく旅にご一緒したお客様が
6月9日朝、一歩先に天国へ旅立ちました。

介助者の方から電話でご連絡を頂いたのですが、
朝、介助者の方が倒れているご本人を発見された時、
次回旅の件をまとめようとしていたノートが
開かれたままになっていたそうです。

私達も秋に電動車イスで重度障害の方が
気軽に行けるアジアの企画を、と相談を受け、
先日も打合せをさせて頂いたところでした。

旅をこよなく愛し、
障害者団体のリーダーとして、
メンバーの皆さんに、旅にチャレンジしてもらう
事で、人生の意欲や自信をつけてもらおうとされていました。

それだけではなく、
障害がある人も、依存しすぎるのではなく
自分でリスクを取り、
自分で決め、
自分で一歩先に進む。

そんな考えを広めようとされていました。

まだまだ行き残した旅先がたくさんあったのでは
ないかと思いますが、天国でもたくさんの旅を
されることと思います。

元気と勇気をありがとうございました。
これほどの存在感を持ち、誰からも愛された人を
私は知りません。

私は福祉や介護の世界を語る資格はありませんが、
旅や外出支援の世界では、普通に電車に乗れるように
普通に飛行機に乗れるように、

微力ながら社会にアプローチして行きます。

天国では大好きだったお風呂に、
介助者に気兼ねせずにゆっくり入って下さいね。

ありがとうございました。

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2006年6月 7日 (水)

成田空港の第一ターミナル

成田空港の第一ターミナルが新しくなり、さっそく
視察に出かけて来ました。

今まで長い期間、工事の為に閉鎖されていましたが
今回のオープンに合わせて、全日空をはじめとして
スターアライアンスに加盟している航空会社が一斉に
第一ターミナルに引っ越しました。

ターミナルの床面積が増えれば、物理的に混雑が
緩和されるのは当然です。その意味ではターミナルの
拡大はとても良いことです。

しかし、皆様もお気づきかと思いますが、どうして
日本の空港ターミナルは、あそこまで狭いのでしょうか。

海外の明るくて広々とした空港を体感されたことのある
方は、その違いに愕然とされたのではありませんか。

アジア勢も韓国のソウル仁川(インチョン)は、とんでも
なく広い。成田よりはるかに使いやすい空港です。

シンガポールも然り。
そして、バンコクやクアラルンプールも更に拡大を
続けています。

政治問題もあるのは理解出来ますが、
空港は国策そのもの。
ワールドワイドな視点で30年先を見て頂きたいですね。

第一ターミナルはとても清潔で動線がシンプルでした。
行列をなくす為の工夫がなされているようです。

ただ、率直な感想を言わせて頂くと、

●暗い!

 採光の工夫で明るく出来ないのかなあ。

●椅子がない!

 座って欲しくないのは判りますが、天下の成田空港に
 あの数の椅子しかないのは、う~ん。

食べるところはたくさんありました。
もちろんバリアフリー対応はどんどん良くなっていますので、
垂直移動は第二ターミナルより数段優れています。

大きなエレベーター。
空港には必須です。

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2006年5月31日 (水)

自動改札は誰の為にあるのでしょうか。

四国での仕事を終え、川之江からJR四国の特急で岡山へ。
ここで新幹線に乗換えて新大阪へ向かいました。

本州と四国の間に掛かった立派な橋は、税金の無駄遣い
などと言う言われ方もしていますが、利便性は一気に
高まりました。

天候に左右される船と言う乗り物が唯一の交通手段である
ことで緊急医療が受けられないのではないか、
命が助からないのではないか、
そう言った不安は、島に住む方に共通した気持ちです。

JR四国の最新型特急は海の上を一気に走り抜けます。
岡山で10分の乗り換え時間で、新幹線「のぞみ」に連絡します。

のぞみに乗るほど急ぐ旅ではないのですが、他に適当な
選択肢がありません。他の乗客は急ぐのか、やはり選択肢が
ないのか、平日の中途半端な時間にも関わらず満席でした。

本当に席がびっしり埋まっていてびっくりです。

岡山の駅では新幹線の乗り換え改札に「自動改札機」が
設置されています。

今ではごく当たり前の光景で驚く人もいません。

しかし、乗り換え連絡通路の途中に立ちはだかる、
いくつもの「看板」が気になりました。

その看板は動線を阻害する位置に目立つようにいくつも
置かれているのですが、そこには

「この先、自動改札。注意!」
「自動改札には裏の黒い切符だけを入れて下さい!」
「4枚まで入ります。5枚以上は有人の改札口へ!」

ご丁寧に「!」マークつきで乗客への指示が書かれていました。

しかし、そもそも自動改札は誰の為にあるのでしょう。
この機械が設置されて、利用者は何か得をしたのでしょうか。

不正乗車防止と言う、鉄道事業者側の都合であることは
間違いありません。

岡山駅(正確にはJR西日本岡山駅)の責任者は根本的に
大きな勘違いをしています。

自分達の都合で設置した機械の利用方法が判らない乗客に
対して(JRが)イラついているのが看板の文言から私達に
判ってしまっています。

想像するに、
自動改札に慣れない乗客、主に高齢者や地方から来た
新幹線への乗車がそもそも不慣れな人たちが、
良く判らないまま自動改札を通過してしまい、
扉が閉まり警告音が鳴る事態が後を絶たないのでしょう。

一度に二人分の切符を入れてしまったり、
入れるべき切符を間違えてしまったり。

誰もが良くやってしまうことです。
悪気はないにしても。

それを「注意!」とは一体何を考えているのでしょう。
少なくとも「お願い」なのではないでしょうか。

切符が4枚までしか入らないのもJRの都合。
裏が黒くない(磁気処理されていない)切符を田舎の駅で
未だに売っているのもJRの都合です。

私達は、自分が買った切符の裏が黒いかどうかなんて
いちいち確認して電車に乗りません。

こう言った「上からモノを見る姿勢」は他のサービスにも如実に
現れます。

動線を遮ぎる大きな看板が、視覚障害の方にとってどれだけ
危険な障害物であるかを想像する力はJR西日本にはない
でしょう。

そんな気持ちが職員の誰かにあれば、あの看板が危ないと
気がつく人がひとりでもいるはずです。

体や移動に制約がある人が鉄道に乗ろうとする時に職員が
みせる「面倒くささ」なども、この看板と同じ文化から
やってくるのではないでしょうか。

この会社が忘れているのは「安全」だけではない、と
関西に出張で来る度に悲しくなってしまいます。

企業が文化として、
働く人が志として持っていて欲しいもの。

もちろんこの会社にも素晴らしい職員の方がいることを
知っています。

しかし、企業の文化を変えるのがいかに難しいか、
企業文化は経営トップの考え方ですべてが決まってしまう事実。

他山の石として、私達が学ぶ事は多いようです。

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2006年5月 4日 (木)

愉快な障害者自慢。

Mさんから頂戴した愉快な障害者自慢。

これは出典が明らか(障害がある方自身の声)なので、
読者の方も比較的許して下さると思うのですが、
私が同じ事を“健常者の立場”で書いたりすると、
途端に「正義感溢れる方」からご指導を頂きます。

「障害者の気持ちも知らないで言うな!」

だから、障害者の気持ちは判らないって言ってるじゃ
ないですか(^O^)/

今日、新聞を読んでいたら

「神戸市でエイズ問題を学校で教育する為に
市の職員(医師免許所持)が訪問授業をして、
『エイズ患者は早く死んだほうがいい』と
発言して懲戒処分を受けた」

のが「実は過剰反応でそんな発言はしていなかった」
と言う記事でした。

エイズ問題に世間やマスコミが過剰反応したのが
原因らしいのですが、私が注目したのは、エイズ患者
団体の代表の方のコメントでした。

「色々騒がれたけど、けしからんで終わらなくて良かった。」

「この職員の方を懲戒処分にして終わり、としてしまうと、
 エイズ問題について誰も語ろうとしなくなってしまう。
 それが怖い」と。

素晴らしいですね。冷静な観点でものを見ていらっしゃる。

 ●過剰反応⇒議論する余地がなくなる。

エイズと障害がある方の問題は異なるかも知れませんが、
議論がしにくいのは事実です。

これを建築家の川内美彦さん(車椅子利用)は
障害の隠蔽(いんぺい)と呼びます。

隠してしまい、問題を公にしないことです。

以前、川内さんともお話するチャンスがあったのですが、
川内さんも懸念されていたのが、この障害の隠蔽、
そして「障害の強調」です。

障害の強調とは「障害がある人が目立ってしまう状態」です。

駅の階段に設置されている「エスカル」などがその例です。
カゴみたいなものに乗せられて駅係員の操作で動かす。

現場は騒然となります。

騒然は大げさですが、あのカゴに乗ると判るのですが、
はっきりいって「見世物」です。
周りの利用客は珍しいものをみるがごとく、立ち止まって
私達が運ばれるようすを眺めています。

これを「障害の強調」と呼びます。

隠蔽と強調。

どちらも、良い事ではないですね。

私は社会に挑戦するつもりはありませんが、
不思議だなあ、おかしいなあ、と直感で感じる事を
口にして行きたいと思っています。

ご意見、ご感想大歓迎です!
もちろん反対意見もですよ!

以前は私、

「反対や批判するなら実名で正々堂々と言って来い!」

なんてイキがっていましたが、今はこのブログという手段が
ありますから、匿名でもハンドルネームでも歓迎です。

匿名でもハンドルネームでも、
ご自分の意見として、しっかり発言して頂ける事を、
楽しみにお待ちしています。

いつも閲覧、そして応援ありがとうございます。
のんびりやっています。

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2006年5月 3日 (水)

障害者の気持ち。GW編

私、仕事をしていて

「あなたに障害者の気持ちが判るんですか!」

と言われることがあるとお話したことがあります。
残念ながら判らないのですが、生まれつき障害がある、
私の知人でもあり、旅行のお客様でもあるMさんから
面白いメールを頂きました。

これ、率直に笑えます。
ご本人の許可を頂いてないのですが、事後承諾と言うことで
ご紹介します。(Mさん、まずかったらおっしゃて下さいね)

ご本人は日常生活で車椅子を利用されています。

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☆開き直りの障害者自慢

1.車いすで移動していると、歩きながら(車いすをこぐ)休める。
  ※)ただし、平坦路か下り坂だけ。
    登りは逆に止まっていられない。

2.”どこでもドア”ならぬ、『どこでも椅子』。
  車いすに乗っていればどこでも座って休める。

  ※)見方を変えると、どこでも座っていないといけない
    (立てないのだから)。
  
     病院などの受付で「掛けてお待ち下さい。」と云ってから
  言葉を詰まらせて困った顔を見るのは面白い。

3.誰でも気軽に声を掛けてくれる。

 見ず知らずの人でも「こんにちは」と声を掛けてくれる
  ことがよくある。これは、
  「世の中そんなに捨てたものじゃない」と思う瞬間。

  ※)突然、「頑張ってね」と声を掛けられると、なんと返して
    良いのやら。そんな時は、かわいそうな障害者に声を
    掛けて”良いことをした”と思っているのだろうから、
    逆にそんな風にしか思えないかわいそうな人の相手を
    したと思うしかない。これもボランティア?

  (高萩注:はい、立派なボランティアです)

4.東京駅で”赤煉瓦の地下道”を通ることが出来る。

  東京駅だけではないが、普通の人が普段通ることが
  出来ない所を通ることが出来る、それも必ず親切?な
  案内付でVIP待遇?。裏方を見るようで楽しいこともある。

  ※)そこしか通ることが出来ない。普通に通れる所が
    通れない、通ったことがない。
    VIPじゃなくても良いから普通の所を普通に通りたい。

5.電車に乗って”乗り越す”事がない。

  乗る時に、予め降りる駅を申告しておくので駅員が待って
  いてくれる。以前、飲んで終電に乗り、寝てしまっても
  目的の駅に着くと起こして降ろしてくれた。至れり尽くせりだ。

  ※)いちいち目的地を申告しなければならないので
    急な変更がしづらいし、面倒。
       乗ってから目的地を決めても良いじゃないですか。

    「ぶらり○○の旅」がしてみたい。

6.多少のプレッシャーには負けない精神力

  ※)最初からプレッシャーになるほどの期待を掛けられる
    ことが無いから。


☆時々”ふっ”とやってみたいと思うこと。

1.電車に乗って走っている時、次々と車両を渡ってみたい。
  ※)やって出来ないことではない無いけれど、周囲の視線と
    迷惑と、何のために?と考えると出来ない。

2.クリスマスの表参道のように、歩道橋の上から”意味も無く”
  景色を眺めてみたい。
  ※)エレベータ付の歩道橋なら出来なくはないかな。

3.展望台や景勝地で、枠がない景色が見たい。
  ※)車いすだと視点が低くて景色が見えない。
    何処に行っても危険防止のために柵がある。
    危険防止の点からは必要なのは解るが車いすから
    見る景色の多くは枠付。
 
    随分前になるが、ニューヨークのエンパイアステートビル
    (だったと思うが?)の展望室に行った時、車いすや
    子ども向けだったと思うが、紙で出来た潜望鏡のような
    物をくれた。

    確かに窓が高くて外が見下ろせない。
    子供だましだけれども、ジョークのようなサービスに
    感動(納得)した。

4.各駅停車○○の旅
    ※)これは出来そうで出来ない。たぶん不可能。
    障害者、特に車いすを利用して公共交通機関を利用して
    の旅行は”気儘に”という訳にはいかない。
 
    旅行など大それた事でなくても、当てもなく電車やバスに
    乗るのは難しい。
 
    「当てのない傷心旅行」なんてしたくても出来ない。
    したくないけど。

 高萩注:やりましょう、各駅停車のぶらりきまま旅。

    駅員さん:どちらまでですか?
    Mさん:う~ん、風に聞いてください。

 きっとトラブルのでしょうねえ。
 九州か北海道でやりませんか?地元の人もJRなんて
 乗ったことないと言ってますから。

 でも、大々的にやることじゃないし、こっそり行くと
 怒られるし…。

 青春18切符で行きましょう。

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2006年4月25日 (火)

鶴の湯温泉の「梅まくら」

鶴の湯温泉をご紹介下さったA様より、
追伸を頂きました。

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おはようございます。

早速プログ読ませていただきました。
ありがとうございます。

障害があっても元気に旅をされる方々に
お役に立てれば幸いです。

私達も旅が好きで各地の観光協会に問い合わせたり
しながら自分達に合ったところを探して出かけております。

ただ観光協会と申しましてもバリアフリーに何の関心も
持たないところもあり、お役所はまだまだダメだなぁ、
と落胆することもしばしばです。

先にご紹介致しました鶴の湯温泉ですが、書き忘れた
ことがありました。

鶴の湯温泉で使用している「梅まくら」についてです。

私は旅が大好きですが、
まくらが変わるとどうもダメなのですが、

鶴の湯温泉ではぐっすり眠れたのでそのことをスタッフに
申しましたら、そのまくらには梅の種を処理したものが
入っているとのことでした。

それは近くの東農園で販売しており、私は後日購入して使用
しておりますが、とても快適で安眠の幸せを味わっております。

私達の憩いの場所である浅間温泉「玉乃湯」さんでも
エレベーターの中に”まくらが変わって寝つけない方に”との
張り紙がしてあり、固めのまくらを私はいつも拝借して
おります。

客を思う配慮が感じられ、鶴の湯温泉も町営とはいえ
町の”こころ”があり難く感動致しました。

旅は”生活のおやつ”だそうですが、私は旅先での
人々や品物との出会いにいつも喜びを感じております

また鶴の湯温泉へは秋ごろ熊野方面から串本あたりで
1泊し、帰途は高速でと考えております。

何度もリピートしたい温泉です。

主人が障害を持ったことは残念ではありますが、
”障害は不便だが不幸ではない”との気持でより多くの方々と
知り合うきっかけになり、より豊かな日々を送れていることを
感謝する気持です。

その一番良い例がベルテンポさんや玉乃湯さんですね。
今後共よろしくお願い致します。

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枕への細やかな配慮、いいですね。

最近はホテルでも低反発枕を貸してくれるところがあり、
私も必ず借りるようにしています。

浴衣が選べるプランがある旅館は、それはそれでおしゃれ
ですが、枕は切実ですね。

私が知人のパイロットから聞いた話では、パイロットを職業に
する人でも、枕が変わると眠れない方がいるそうです。

あの、カッコイイ制服を着て、カバンの中に枕をしっかりと
入れて乗務する姿は想像するだけで楽しいですね。

旅館やペンションを運営されている方は、ぜひ一度、
ご自身が提供しているお部屋で、お客様に提供している枕や
寝具を使って休んでみて下さい。

意外と落ち着かないかも知れませんよ。

灯台、もと暗しです。

Aさん、今日も気づきをありがとうございました。

【おまけ】
梅枕、通販で買えるみたいです。

07




梅まくら「あんみん」
http://www.godaiume.com/html/shop/bijinn/bijinn_makura.html

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2006年4月24日 (月)

和歌山の町営『鶴の湯温泉』

読者の方から、またまた情報を頂きました。
ご紹介します。

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いつも楽しみに致しております。ありがとう御座います。

先日和歌山県みなべ町へ出かけ、町営の鶴の湯温泉で
宿泊致しました。

介護者と一緒に入浴できるバリアフリー対応の温泉が
大変快適でした。事前に予約してゆっくり入浴できました。

バリアフリー対応の洋室は1階にあり、車椅子トイレ、
洗面所は部屋の外ですが、すぐ隣りで不便は
感じませんでした。

この温泉は町営ではありますが、館内の清掃は満点で
スタッフの方皆さんが大変親切に接してくださり、
心温まる2泊3日の旅でした。

関西方面の方々にはお薦めだと思います。
もっとも遠く岐阜県からも見えるそうです。

みなべ町は南高梅と備長炭の産地です。
ご参考までに電話番号等記しておきます。

鶴の湯温泉: ℡:0739-75-2616・2180
         fax:0739-75-2182
        定休日: 火曜日(祝日と2月は除く)

今後共よろしくお願い致します。 

  春日井市 Aさんより

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Aさん、ありがとうございました。

安心して入れるお風呂って、あるところにはあるのですね。
ここは泉質も良いみたいです。重曹泉は美肌の湯です。

関西圏の方からのご質問に、今まではなかなかお答えが
出来なかったで、とても嬉しいです。

皆さまからの情報、お待ちしています。


41879




鶴の湯温泉
http://homepage1.nifty.com/nice-wakayama/onsen/tsurunoyu.htm

この町営温泉、楽天トラベルでも予約できます。びっくり!
楽天トラベル
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/41879/41879.html

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2006年4月20日 (木)

週末に温泉で過ごそう。

今日、お昼過ぎに1本の電話が。

「急に休みが取れる事になったのですが、この週末、
 バリアフリーの温泉旅館でどこかご紹介頂けるところはありませんか?」

との事でした。

当社では、基本的に温泉旅館を始めとした、宿泊予約のみの斡旋、
ご紹介は行なっておりません。

これは、お電話でお聞きした内容を、宿泊施設に正確に伝えたとしても、
それぞれのお客様が「宿に求めること、期待すること」が違うため、
中途半端に間に入った結果、「こんなはずじゃなかった」となって
しまうトラブルを避ける為です。

お風呂やトイレ、ベッドの作りに関しての不安は、直接お客様と宿で
お話をして頂き、疑問点を解消して頂くのが最適の方法と考えております。

お電話を頂戴した方がおっしゃられていたのが、
「情報の集め方が判らない」と言う点。

これは、まさにその通りだと思います。

ITの時代といいながら、バリアフリー旅行に関する情報は
極めて限られています。

私が知っている「バリアフリー宿泊施設」のサイトを、
以下にご紹介させて頂きます。
どうぞ皆さまの旅行プラン作成の参考になさって下さい。

予約やお問い合わせはそれぞれのページから直接どうぞ。

【バリアフリー宿泊施設・旅行を探すサイト】

・温泉ナビドットネット(バリアフリーで338軒登録あり)
 http://www.onsen-navi.net/index2.shtml

・東日観光さん(バリアフリーに積極的に取り組まれています)
 http://www.tonichi.co.jp/index.html

・バリアフリーホテル.net(約100軒が綺麗に整理されています)
  http://www.bfhotel.net/

・宿ぷらざ(日本旅行の予約サイト・判りやすいです)
 http://www.yadoplaza.com/contents/barrierfree/

「あそこ、良かったよ。」と言うような情報がありましたら、
ぜひお知らせ下さい。

どうぞ、良い週末をお過ごし下さい。

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2006年4月10日 (月)

車椅子の人はなかなか温泉に入れない。

keyanさんからコメントを頂きました。

----------------

高萩様。
こんにちは。

そうですね。
車椅子の人は
なかなか温泉に入れないのが現状でしょうね。

私も車椅子の生活ですけど、
日本の古き良き民宿などは
ほとんどバリアフリーではないので、
なかなか温泉にゆっくり入ることができません。

その他に、車椅子の人が温泉に入ると言うと
風呂付の部屋を勧められます。

私は本当は内風呂でもいいので、
温泉に入ることが希望なのですが。。

話が変わりますが、
去年ヨーロッパを旅行したときの話ですが、
私はドイツで有名なバーデンバーデンへ行きました。
もちろん温泉に入るために。

その時はものすごく建物が古くとても車椅子で入ることが
できないので断念しましたが。
受付の方は近くの温泉を紹介してくれましたよ。
-------------------------

コメント、ありがとうございます。
アメリカのように旅行の「バリアフリー」がすんなり解決しない
のは、日本には温泉の文化があるからだとも、思っています。

温泉に肩まで浸かりたいのは、日本人のDNAですからね。
あさま温泉の企画も、あっと言う間に満員となりました。
バリアフリーのお部屋を少し増やしてもらいましたから、
あと3室、予約が可能です。

ご検討中の方はお早めにどうぞ。

・6月2日 信州・玉之湯への旅
 http://www.beltempo.jp/tour2006/tamanoyu.plan2006.html

・当社の介助サポートについての考え方をまとめました。
 http://www.beltempo.jp/kaijo.html

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2006年4月 7日 (金)

車椅子を使っていても、温泉に入りたい。

車椅子を利用されていたり、杖などを使い、足元が不自由な
方はご家族共々、温泉を諦めていることが多いです。

温泉大国、日本で。
何万件と言う温泉旅館があるのに。

もったいない。

いま、巷で「もったいない運動」が流行っています。
使い捨てを止めよう、残さないようにしよう。

大賛成です。

でも、私は「観光、旅行業界」のもったいない運動がしたい。
何がもったいないのか。

お客様が旅をしたい、温泉に入りたい。
そう願っているのに、そのニーズを掴むことなく、
日々、惰性?で営業を続けている。

惰性と言っては失礼ですね、努力はされています。
でも、その努力が「Yokoso Japan」で、
アジア諸国からの団体客ねらいだとしたら。

旅館の経営者の方に伺います。
本当に、心の底からおもてなしの心を持って、
外国からの団体客をお迎えしたいとお考えでしょうか。

単価は大丈夫ですか。
利益は出ていますか。
備品の持ち帰りは発生していませんか。
働くスタッフのモチベーションは下がっていませんか。
その団体は今後10年継続できそうですか。

団体や外国からのお客様が悪いと言っているのでは
ありません。

どうか、お願いですから、
すぐ近くにお住まいの、住民の方々のニーズを
しっかりと見てください。

・温泉に入ってゆっくりしたい
・何もしなくていい、ただのんびりしたい
・食事も量はいらない、美味しいものが食べたい
・お金は少々掛かってもいい

今日も新規のお客様からお電話を頂きました。

お金は多少高くてもいいから、もう忙しいのはたくさんだ。
ただ、のんびりしたい。

旅行会社を経営している私が言うのはおかしいかも
知れませんが、旅行代理店に営業に出かけていても、
お客様のニーズはわかりません。

大昔、団体客を送客してくれていた旅行会社との
お付き合いも大切です。

しかし、もっと大切なのは、すぐ近くに住んでいる
潜在顧客の「ニーズ」なのではないでしょうか。

セブンイレブンの鈴木会長が、NHKテレビの
インタビューを受けていました。

「同業他社なんてどうでもいい。」
「私達の競争相手は、『お客様のニーズ』だ。」

私が日本でいちばんの宿だと確信している、
信州あさま温泉「玉之湯」。

Tamanoyuhal001

ここのご主人は、お客様のニーズ“だけ”をしっかりと
捉え、良い声にも、クレームにも耳を傾けて、
5年以上かけてしっかりとサービスの基盤を作って
来られました。

お体に障害がある方は、ぜひ、勇気を振り絞って
この玉之湯に行かれて見てください。

私が発行しているメルマガの読者の方から、
こんな感想メールが届いたのでご紹介します。

-----------------------------------------

本日はメールマガジンで松本あさま温泉、玉乃湯さんを
ご紹介いただきました。

私達もこの温泉のファンで、昨年は8月、11月と2回そして
つい先日改装工事中ではありましたが3月25日泊まって
まいりました。

温泉好きの主人が車椅子ですので、これまで数ヶ所出かけ
ましたが、高萩さんがご指摘される通り、玉乃湯さんほど
車椅子での宿泊で至れり尽くせりのところは他にはないと
私は確信しておりましたら、高萩さんが惚れこむところ、
私も右に同じとの思いが致しまして、
とても嬉しい気持になりお便りさせて頂きました。

これまでに主人と出かけましたところは伊勢の○○さん、
乗鞍岳近くの△△さん、そしてこちらは日帰りの★★、
◎◎などですが、どちらも工夫を凝らし素晴らしい温泉では
ありますが、リピートするまでには惚れ込んでおりません。

これからはあちこち車椅子対応の宿を探すことをせずとも
玉乃湯さんにリピートすればもう満足と私は思っております。

玉乃湯さんは女将さんをはじめ社長さん、フロント、部屋係り
の方、すべての方々が心がひとつになって私達を迎えて
下さいます。

皆さんの笑顔を思い出すたびにまた行きたいな、
となるわけです。

6月の玉乃湯さんでのイベントには参加できませんが、
6月にも出かける予定にしております。

これからも何卒宜しくお願い致します。

玉之湯ファンのAより

-----------------------------------------

「玉乃湯さんにリピートすればもう満足、
 と私は思っております。」

と、お客様に言って頂ける、
そんな宿は日本にはあまりないのではありませんか。
すばらしいことです。

私はリッツカールトンもディズニーランドも凄いと思うのですが、
標準的な、決して高額ではない、玉之湯さんのバリアフリー
哲学にこそ、
ビジネスとして考えうる、サービスの本当の姿があると信じて
います。

お体に障害がある方で温泉を諦めている皆さん。
6月2日に、玉之湯へご一緒しませんか?

詳細はこちらから
http://www.beltempo.jp/tour2006/tamanoyu.plan2006.html

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2006年3月25日 (土)

真夏のスペインへの旅。

ついに、
スペインに行く事になりました。

当社の常連であるK様から、
「いつかは、スペイン頼むよ」と会うたびに
言われていたのですが、満を持して実行します。

と、言うと大げさに聞こえるかも知れませんが、
私にとっても、スペインは聖地。

そうやすやすと、いい加減な旅は出来ません。
以前、カナダに住んでいたことがあるのですが、
その際、最後までどちらにしようか迷ったのが、
スペイン在住計画でした。

学生のころ、ちょっとスペイン語も勉強していた
時期もあり、いつかは、スペイン。
そう願って、ようやくここまで来た感じです。

なぜ、いままでスペインへ行かなかったか。
旅行会社が出すパンフレットで、スペインのツアーを
色々と研究してみたのですが、「どれも一緒」。

売れ筋とはそう言うものなのでしょうが、
魅力が伝わってこないんです。

たとえて言えば、外国から日本へのツアーが
まるでフジヤマとゲイシャガールみたいな感覚。

これぞ、スペインと言う旅がしたいのです。

そんな訳で、私はスペインが初めてなので、

●スペイン経験者の諸先輩方へ。

 あそこはいいぞー。
 ここは良かった。

をぜひご教授下さい。

●このブログを読んで、スペインへ行きたくなった方

 7月11日から22日までを空けておいて下さいね。
 
ぜひ、ご一緒しましょう。

普通のツアーとは100倍異なる、

『これが旅と言うものだ。』

そんな旅を、旅のソムリエが計画・実現します!

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2006年3月24日 (金)

共感の接客術。

私はいつも『共感』というキーワードにこだわっています。

サービス提供側は、常に注意をしてしないと、
サービスが提供者側からの押し付けになってしまうことがあります。

サービス提供側の思い込みと言うのは怖いのです。
「どうだ、すごいだろう」みたいな“迷惑サービス”を経験された
ことはありませんか。

断りにくい、断れない。
ノーサンキューと言えない雰囲気があったりします。

押し付けのピントのずれたサービスには注意が必要です。

そして「お客様の声なき声」を感じ取る力も大切です。

先週ご取材を頂いていた日経MJの記者の方が、
とても判り易い記事を書いて下さって、17日の
日経MJに掲載されました。

ご覧になっていない方もいらっしゃると思いますので、
ホームページに先ほど記事をUPさせて頂きました。
よろしければご覧下さい。
業種に関係なく適用できるケーススタディです。

・常連増やす共感の接客術(日経MJ 3月17日号)
  http://www.beltempo.jp/press/news060317.html

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2006年3月12日 (日)

人を思う心。

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今日は午後、日本橋の三越で開催されていた「NHKハート展」
に出かけて来ました。
久しぶりの友人に逢いに行く為に、です。

NHKハート展は、誌と絵のコラボレーシのです。
さまざまな障害がある方が生活の中で感じたことを誌にして、
誌から感じた事を各ジャンルの著名人やアーティストの方が、
「ハート」を使って表現しているのです。

最終日だったので会場は大勢の人で賑わっていましたが、
その中の1枚。

福岡県行橋市に住む、
笹原由理さんの誌に逢いに行きました。

笹原さんとは、長いお付き合いです。
何年前でしょうか、お母様からお電話が掛かって来ました。
「娘と東京に行きたいが、どうしていいか判らない。」と。

娘さんが重度の障害で家では寝たきり、
外出も寝台(ストレッチャー)を使わなければならない。

介助者が体に触れると激痛が走るので、不用意な刺激を
与えることが出来ないこと。

飛行機には乗ったことがないこと。
東京での移動手段の不安、そして宿泊施設の不安。

福岡弁で一生懸命、話をされていました。

東京へ上京される理由を伺ったところ、娘さんの由理さんが
NHKのハート展に入選され、オープニングセレモニーに
招待をされたとのこと。

東京どころか人生最大の遠出が博多だけど、
どうしても行きたいとのことでした。

まずは飛行機での移動を検討しましたが、福岡空港までの
移動は何とかなるとしても、寝台(ストレッチャー)での
飛行機への搭乗は大変な準備と費用が掛ります。

<参考>
座席に座る事が出来ない人が飛行機に乗る場合、座席を
9席潰して、その上に救急車で使うような寝台を固定します。
すぐには取り付けが出来ないため、朝、飛行機が車庫から
出てくる段階で設置してもらうことになります。

その飛行機は、その9席を1日中販売する事が出来ません。
航空会社は、その間の席が利用出来ないため、座席をすでに
販売してしまっていると、設置そのものが出来ない、
など、それはそれは大変な作業です。費用も掛ります。

では、どうしたか。
小倉から東京まで、新幹線にチャレンジすることにしたのです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、東海道・山陽新幹線
には11号車に「多目的室」と言う、障害がある方や小さな子供
さんがいる家族の為の「個室」があります。

ご存じない方は覚えて置くと便利です。
授乳やおむつ交換にも使えます。子供さんが泣いてしまったり
した時は、車掌さんに声を掛けて、遠慮なく借りて下さい。

JRは航空会社に比べ、正直言ってソフト面でのサービスは
劣りますが、比較的「楽に乗れる」のも事実です。

たとえば、ストレッチャーを利用して飛行機に乗る場合、病名や
体調などを聞かれるのはもちろん、診断書を要求されるのは
やむを得ないでしょう。

しかし、JRが電車に乗るのに診断書を要求する話は聞いたこと
がありません。

問題は「個室」の大きさです。

寝台型の車椅子をどのように載せるのか、
そもそも乗車口から入れるのか。

私は入場券を買って東京駅に行き、車種毎の個室の間口の
大きさをはかり、ドアの有効長も調べて「これなら行ける」と
判断しました。

のぞみ号には現在3種類の車両タイプがありますが、最新型の
700型がいちばん乗りやすいことも判明しました。

お母様にお伝えしたところ、何とお母さんもJRに連絡をし、
博多の車両基地まで下見に出かけたそうです。
すごい。

5時間30分の電車の揺れに耐えられるか、こればかりは
「やってみなければ判りません」でしたが、本人には大きな目標
があったので、頑張れるだろう、と踏みました。

もうひとつの大きな問題は「ホテル」。

東京には「障害者にも対応している」ホテルがあります。

しかし、笹原さんは体の痛みなどがあり「介護ベッド」でないと
お休みになることが出来ません。

さすがに当時、介護ベッドが普通に入っているホテルはなく、
途方に暮れた私は、新宿にある「京王プラザホテル」の支配人
に相談をしました。

介護ベッドをレンタルするので、ホテルに設置してある通常の
ベッドを1日だけ出して、代わりに「介護ベッド」を入れて
もらえないだろうか、と。

お断りして置きますが、これは普通断られます。当然です。

ベッドを搬入する為には、予約の前日から部屋を空けて
おかなければならないこと、搬入の作業が素人には考えられ
ない位、大変な作業になること、などからです。

しかし、事情を聞いて下さった支配人が
「わかりました、そうしましょう」とおっしゃって下さったのです。

当日、介護ベッドを搬入する際に、ホテルの若いスタッフが
「せっかくだから、お休みになった状態で夜景が見えるように
ベッドを設置しませんか」とおっしゃって下さり、

やや不思議な位置でベッドを固定して、ホテルの問題も
クリヤーしたのです。

*この笹原さんのケースを契機に、現在京王プラザホテルでは
 「介護ベッド」を常設したお部屋が30階にあります。
 ユニバーサルルームといい、高齢の方でも使いやすく出来て
 いますので、ご興味がある方はぜひお問い合わせになって
 みて下さい。素敵なお部屋です。

人生最大の遠出、“東京旅行”を成功させ、
翌年もNHKハート展に連続入選された笹原さんは、ふたたび
東京へ上京されました。
(もちろん京王プラザホテルに泊まりました。)

今年はお母様が体調を崩され、残念ながらセレモニーへの
参加は見合わせをされたようですが、三越のハート展会場から
お母様にお電話をさしあげ、由理さんの元気な声を聞くことが
出来ました。

 生まれてから飛行機に乗ったことがない。
 新幹線のホンモノを見たことがない。
 東京に行ったことがない。

身体的な障害が理由で、またはさまざまな外的要因で、
旅を諦めてしまっている方が日本には大勢いらっしゃいます。

旅行業、観光産業に携わっていらっしゃる皆さんが、
団体旅行や訪日外国人を追いかける気持ちも判ります。

でも、
もっと身近なところに「ささやかだけど、大きな冒険」を望んで
いらっしゃる方が大勢いることを忘れないで下さい。

「だって手間が掛かるでしょう。商売にならない。」

旅行のプロである皆さんが、必ずそうおっしゃるのです。

ふたつの側面からお答えを差し上げます。

1 今、やっている団体旅行はそんなに儲かってますか。
  格安競争、見積もり競争で、利益は出ていないのではありませんか。

2 障害がある方の旅行は、決して「ボランティア精神」で取り組むべきものではありません。
  “お金を受け取らない”のは、逆にお客様に失礼に当ります。
  障害者だから、安くするよ、とかタダで良いよ。という考えは、誰も幸せにしません。

  それに、どんなに無理してサポートしても「続けられなかった」ら意味がないではありませんか。

  お客様だって、そんな事はわかっています。
  手間にコストが掛るなら、ちゃんと見積もりに「手間賃」を提示して下さい。
  
私からすれば、いわゆる健常者と言われる方々の旅行の方がよほど手間が掛かって、値切られて、大変だと思うのですが。

新幹線の手配をしただけで、
宿の手配をしただけで、

人生感が変わるほど、喜んでくださる、私達にとって「本当に大切な」お客様のことを、
プロとして、考えましょう。それがプロの誇りでもあるはずです。

・NHKハート展
 http://www.nhk.or.jp/heart/
・展覧会スケジュール
 http://www.nhk.or.jp/heart/sche/sche.html

・笹原由理さんの入選作と絵
 http://www.nhk.or.jp/heart/work/work21.html
 2003年の入選作
 http://www.nhk.or.jp/heart/index2003/japan/work24.html

・ハート展は作画者がすごいです。驚きます。
 http://www.nhk.or.jp/heart/list/list.html

・京王プラザホテル・ユニバーサルルーム(介護ベッドの部屋)
 http://www.keioplaza.co.jp/guide/barrier_unv.html

・バリアフリーサービスのコツとヒント(ご興味ある方はどうぞ)
 http://www.beltempo.jp/advice/bfs.hinttop.html

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2006年3月 7日 (火)

航空会社の不思議な社内規定。

先月、読者の方から「車椅子での航空機への搭乗拒否」の
体験談をメールで頂き、2006年2月12日 (日)のブログで
ご紹介しました。

ちょっとおさらいしてみます。(一部抜粋)

-----------------------------------------------
読者の方から「怒りと嘆き」のメールを頂戴しました。

こんなことが今の日本でまだ、普通に行なわれていることを、
本当に悲しく思います。

ハード面でのバリアフリーへの進歩はすさまじいものが
あるのに、
ハート(心)のバリアがこれほどまでにひどい日本の民度。

“たかが”飛行機に普通に乗れない社会。

あなたが明日、突然飛行機に乗せてもらえなくなったら、
こんなひどいことを、面と向かって言われたら。
どんな気持ちになるか。
ぜひ、一緒に考えてみてください。

私は「怒りの感情」だけで、社会は変わらないと思っています。
怒りをぶつけた相手は、更に貝殻の蓋を固くしてしまうから。

私達は、車椅子を利用していても、
普通に笑顔で飛行機に乗れるようになるために、

何をどうしたらよいか。

それを障害の有無に関係なく、一緒に考えて頂きたいのです。
問題提起の意味もあり、ここにご紹介させて頂きます。

-----------------------------------------
はじめまして。●●と申します。

先程、御社ホームページを見まして、
「車イス利用者の航空機単独搭乗拒否!」
の内容を見ました。

http://www.beltempo.jp/page19/backnom/vol_98.txt

私も昨日そのようなことがありました。
↓ ↓ ↓

今日、2月10日。
ワールドパークス(マイレージ)で貯めた
マイレージを利用し特典旅行で、3月XX日●●空港発→
台北行き●●69便に予約していたが、
航空会社スタッフより後日連絡があり、
『車いす単独でのお客様の搭乗はできません』
飛行機への搭乗を拒否されました。

予約段階から、
『歩く事ができないので機内用の車いすの準備をお願いします』
と特別で過剰なサービスを頼んだわけでなく、
ただ単に『機内用の車いす』で搭乗時・トイレに行く時だけ、
車いすを押してもらう事をお願いしただけなのに・・。
おまけに搭乗予定だった航空機機材は、一昨年の同社で
搭乗した全く同じ機材を利用し、その時は旅行代理店からの
予約に限らず、客室乗務員も車いすを持ってきてくれ、
何の問題も無く旅行する事ができた。
この時も私一人の搭乗だった。

しかし、昨日のN社のスタッフの対応はこうだった。

私が
『車いす単独での搭乗ができないルールはいつからですか?』
と言うと
スタッフは『ずいぶん前からです』
私:『2.3年以上前からですか?』
スタッフ:『そうです。』
私:『しかし1年半前に私は御社の飛行機に乗りましたよ!
  それも全く同じ機材に!』
  『その時は問題なかった。』
スタッフ:『それは弊社に何らかのミスや手違いがあって、
 搭乗を断る事もできなかったので、そのまま乗せる事に
 しました。』

そんなミスや手違いあっていいのか!???
そんないい加減な回答で良いのか!

おまけに予約時には
『お客様失礼ですがどうして車いすなんですか?
 ご病気ですか?』
『全く歩けないんですか?』
『松葉杖でも歩けないのですか?』
『トイレや座席へは介助はいらないんですか?』

それをきちんと言ったあとで、
『お客様はおひとりでのご旅行ですか?』そのあとに
『搭乗拒否!!』
それならば最初からひとりでの旅行かどうか聞くべき!!
初めから聞いておけば、こちらの怒りも避けられたところ。
なのに、歩けないとかナイーブな部分を先に聞いておいて
そんな・・・・。

前回N社航空機にてアメリカに行ったときも
理由はアメリカの語学学校に語学留学だった。
それが、今回のように単独だからという理由で搭乗拒否に
あったならば、留学費用・費やした時間など諸々のものは
保障されたのだろうか。今考えるとぞっとします。

------------------------------------------
私は、こう言った問題を放置すべきではないと考えています。
ちょっと大きな事を言わせて頂ければ
「明日の日本の社会のために」

今、日本が殺伐として「思いやりがなくなった」「子供がすぐに
キレる」など社会問題化していますが、私は車椅子を利用して
いる皆さんが、こんな断られ方をしてしまうのも、根っこは
同じだと考えています。

サービス業に携わるプロが「あまりに思いやりがない」言葉を
平気で口にする社会。これを放置したらダメです。

私は旅を生業とするプロとして、これじゃいけない。と
直感で思うのです。

私は、おせっかいだと思いましたが、航空会社に

・電話で担当者が言ったのと同じ事を、全部書面にしてもらう。
・その根拠(法律・内規など)を明確にしてもらう
・責任者の署名をもらう

をするように、アドバイスをさせて頂きました。
Kさん、すごい行動力です、さっそく連絡したそうです。

どうなったか。

お詫び状が届きました。

「乗せてあげられなくてごめんね。社内規定があるから
 仕方ないのよ。でも、可哀想だと思うから特別に今回は
 2000マイルをプレゼントしますね。
 (次からは介助者と乗ってね)予約センター ●●」

との主旨のお詫び状が、この会社、年間何万枚とお詫び状
書いているんだろうな、という定型フォームにて。
そして、もめたらうちはいつもマイルでごまかしてます、と言う
空気ムンムンの書面。

皆さん、笑っちゃいませんか。
飴玉渡して、おとなしくさせろ、と上司が指示したのでしょうか。

・社内規定を具体的に教えて欲しい
・会話の内容を文書にしておいて欲しい
・責任者の署名が欲しい

全部、“無視”です。

Kさん、頑張って、納得できない旨、再度連絡したそうです。

前に送られてきた搭乗拒否された会話の内容の手直しと
自筆での署名と印鑑
社内規定というもののコピー及び抜粋
これを再度ノースウェスト航空担当者にお願いしたところ、

そしたら、何と、

『逆切れ』をされました。

2000マイル分くれてやったのに何をまだ!?
って思ったみたいです。

それで担当者の了解がとれたものは
会話の内容の手直しと自筆での署名のみ。
社内規定と印鑑は無理だということでした。
あまりこちらも無理を言っては『逆に訴えられそう』なので、
この辺で納得したところです。

とのこと。

逆切れ。そう来たかあ。

あまりガタガタ言うと、逆に訴えるゾ。
すごいなあ、どこかの漫才みたいなセリフです。

Kさん、次にアメリカ本社のインフォメーションセンターに
聞いてみたそうです。それにしてもこの行動力はすごいです。

それも、少しも嫌味じゃないんです。
本人は「これも社会勉強です」とおっしゃっている。

さて、

アメリカ本社は、何と言ったと思いますか。

今日のブログ、ちょっと長くなってしまいますが、
あまりに面白いので全文ご紹介します。
恐らく全文紹介するのが、この航空会社の名誉回復にもなると
思いますから。

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平成18年3月7日AM01:00
(米国時間AM07:00~AM11:00)

N航空 米国カスタマーセンター担当者(●●)様より

私:5月に私はアメリカへ訪問する予定があるので、
もしかしたら、N航空を利用するかもしれません。

私は足が不自由で車椅子ですが、御社航空機へ搭乗することは可能ですか?

担当者:もちろんです!

私:しかし私はひとりっきりでの搭乗ですよ!それでもよいのでしょうか?

担当者:当たり前じゃないですか!
    それとあなたは歩くことはできないのでしょうか?

私:はい

担当者:それでは私達従業員がお手伝いさせて頂きます。

私:でも私は付き添いがいないし。。
  それに機内で機内用の車椅子を押したりとか、サービスに含まれているのでしょうか?

担当者:もちろん!大丈夫です。

私:では、お聞きしますが、御社のルールでは車椅子の人単独での搭乗だからといって
  搭乗拒否・または機内用車椅子の用意は可能だが、機内でのサポートは全くできないってことはないのでしょうか?

担当者:そんなルールも規則もありませんよ。

私:御社はアメリカの企業ですが、本社のあるアメリカで車椅子単独搭乗拒否・機内での客室乗務員のサポート不可というルールや社則は無いということですね!
  そしてそれは日本の支社に対しても全く同じことと思ってよろしいのでしょうか?

担当者:そりゃそうです。御社のルールはアメリカも日本も同じですよ。

私:しかし、先日ノースウェスト航空日本支社で航空券の予約をしたところ、
  担当者に『車椅子の方の単独での搭乗はできません』
『もし搭乗できたとしても、機内用の車椅子は用意できますが、機内でのお客様へのサポートは全くできません。』と言われました。

担当者:それは、その方があまりルールを知らなかったのでは??

私:そうなんですかね・・
  ではもし搭乗する時はまた連絡をさせて頂きます。

担当者:こちらこそ宜しくお願い致します。

--------------------------------------------------
私も同様の経験を何度もしていますが、本当に残念ながら
いつもこんな感じです。

こないだ、同様のトラブルで結構もめたら、最後、
航空会社の担当者は何といったと思います?

「いや、実は私どももお乗せしたいんですが、成田空港公団の規則で…。」

もう少し上手なウソ付けよ、まったく。

公団のどのセクションの誰が作った規則ですか。
確認するから公団の責任者を具体的に教えて下さい。
直接確認します。

ここで、「では、今回は特別に。」

日本って、やっぱり何かおかしいとおもいませんか。

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2006年3月 4日 (土)

雪のある場所での車椅子。

またまた、嬉しいご質問メールを頂きました。
早速ご紹介します。

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何度かメールさせていただいたことのあるFです。

オリンピックを見ていて疑問に思ったのですが、雪のある場所で
車椅子の方はどうやって移動しているのでしょうか。

また、体の動きにくい部分が冷えやすいと思うのですが、
それに対してどう対策をしてるのでしょうか。

カイロを貼りまくるのかな、とも思いましたが、そういう部分は
皮膚感覚もわかりづらいと思うので、やけどしても困ります。
そういいつつ、私はカイロを足に貼ってますけども。

次回のオリンピックは、カナダのバンクーバーだそうです。
車椅子を使っている方が市長をしていて、旗を車椅子に
据え付けた器具に旗を置いて、自分で旗を振っている姿が、
ちょっと嬉しかったです。

それから、もしよければお聞かせいただけたらと思い、
書かせていただきます。

ブログを読んでいて、そこまで書いて大丈夫ですか?
と余計なお世話ながら思う事があります。
私個人としては、胸のすくような思いがしますし、
涙が出る事もあります。

だけど、過剰反応する人も多いでしょうし、意図していないことを
勝手に言われることもあるでしょうし、それに、槍玉に上げられ
はしないかと不安になることはありませんか?

以前から聞いてみたいと思っていました。

荒川さんの金メダルはすごかったですね。華麗さ、技術で
世界に並んだということで、大きな意味があったように思います。

トヨタはレクサスでもプレゼントしてあげればいいのに、
と思ったりもシマシタ。

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Fさん、いつもメールをありがとうございます。
荒川さんの最後までやり遂げる、そして成功してしまう運と
実力はすごいですね。
経営者としても、人間としても見習うべき点が多いです。

さて、いくつかのご質問を頂きましたので、
ブログでお返事させて頂きます。

●雪のある場所での車椅子の移動

私自身がユーザーではないので、お客様とご一緒している時の
工夫と、カナダ在住時の経験から。

★寒さ対策

寒さ対策は、やはりカイロが秀逸です。
日本のカイロは世界一の性能と持続時間だそうですね。
そして安い!
昨年、極寒のカナダでオーロラ鑑賞に出かけた際、カイロを
世界に誇れる日本はすばらしいなあ、と思いました。

★カナダの車椅子ユーザー

これは、文化の違いかも知れませんが、カナダでは冬、外を
“歩いている”市民そのものをあまり見かけません。
バンクーバーなどの大都市は別ですが、私が住んでいた
カルガリーと言う街は、冬、外を歩いていたら、それだけで
確実に凍死します。マイナス30度なんてざらですから。

では、車椅子ユーザーはどうするか。
ドア・ツー・ドアで玄関から目的地まで移動する交通システム
が、自治体のサービスとしてシステム化されています。

家の玄関先まで迎えに来てもらい、ショッピングモールへ
行く、とか。そんな感じで利用しますので、日本で言う
「移送サービス」みたいなもの。

ただし、ひとつ違うのは「公共交通システム」だと言う点。

日本だと福祉施策であり、NPOや任意団体の方がハチマキ
しめて頑張っていらっしゃいます。

これがハワイやカナダなどでは「市バス」と同レベルで
整備されているのです。
だから「公共交通機関」の感覚で使えます。

これは非常に合理的な考え方です。
バスが使えないのを福祉施策で補うのではなく、あくまで交通
移動権利保障の一環として、バスが使えない人に、どうバスと
同じサービスを提供するかを考えるのです。

同じサービスと言うのは、

同じ料金で、
バスの運行時間帯に同じ移動インフラを提供する。

これが本当の意味での「機会均等」です。

これなら、納税者だって納得できます。
機会均等を反対する方はいません。
福祉に「有効とはいえない」お金の使われ方をするから、
障害がある人には不満が残り、納税者も納得できない。

話がそれましたが、カナダ・カルガリーの障害者に関してだけ
言えば、冬、雪道を車椅子を漕いで進むなんてこと自体が
ありえないのです。

★バンクーバー

バンクーバーの街では、驚く位の車椅子ユーザーを見かけます。
1時間、町を歩いていると、そうですね、10人~15人。
そして皆「ひとり」です。介助者を伴っていない。

バスや電車、船などに普通に乗れるインフラがあるからですが、
市長さんが車椅子ユーザーなのですね。

オリンピックが愉しみです。

★ブログの感想をありがとうございます。

>そこまで書いて大丈夫ですか?と余計なお世話ながら思う事
>があります。
>私個人としては、胸のすくような思いがしますし、涙が出る
>事もあります。
>だけど、過剰反応する人も多いでしょうし、意図していないこと
>を勝手に言われることもあるでしょうし、それに、槍玉に上げ
>られはしないかと不安になることはありませんか?
>以前から聞いてみたいと思っていました。

たとえブログであれ、公人(会社の経営者)である私が、社会に
向かって何かを発言すれば、批評の対象となります。
賛成、反対、無関心、いずれにしてもそれはオピニオンです。

もちろん、過剰反応される方もいらっしゃいます。
ただ、
私がブログを書く目的は
「過剰反応をされる方を気にしながら情報発信をする」
のではなく、
「情報を必要としている人のために発信する」ことにあります。

私は自分の意見を述べているだけで、それが“唯一絶対”だと
信じている訳でもありませんし、反対意見を封殺するつもりも
ありません。

違う意見がたくさんあると、正直嬉しいですし、その発言を元に、
社会がもっとよくなればいいなあ、と願っています。

賛成か反対か、ではなく、社会をどう変えようとしているのか、
そのベクトルがちゃんと合っていればOKなはずです。

もちろんベクトルが合わない方もいらっしゃいますが、たとえ
ベクトルが合わなくても、反対される方、過剰反応される方の
「どこへ向かって批判されているのか」が明確であれば、純粋に
そのベクトルを尊敬します。当然です。

ただ、過剰反応される方が匿名で闇夜に刃物を付きつける
ようなやり方をされるとするなら、あまり気持ちの良いものでは
ありませんし、石を投げ込んで逃げていくような方が
「反対されることでどこへ向かおうとしているのか」
が判りにくいことはあります。

でも、それもまたその方の人生ですから、もちろん応援させて
頂きます。嫌味ではないですよ。心から応援します。

なぜなら、攻撃や恫喝、批判の為の批判などからは、
何も答えは見つからず、何も生産されないからです。

批判されたから、批判を返す。
それではあまり生産的ではありません。

私は「日本の社会を変える」為に必要なステップを前に
向かって進みたいのです。皆さんと一緒に。

荒川さんが金メダルを取ったように、日本人はもっと
自分達の国に誇りを持って欲しいのです。
バンクーバーの街で車椅子の市民をたくさん見かけたら、
「いいなあ、カナダは進んでいて」じゃなくて、
「日本の障害者が町を普通に歩けないなんて、国の恥だ」
と考えたいのです。

そしてそれを決してネガティブに捉えるのではなく、冷静に、
どう前に進めていけば、最短距離で
「誇れる国になるのか」、
その1点だけを見つめて行きましょう。

なんて偉そうな事を言ってますが、以前は
「ふざけるな、そこまで言うなら表に出て来い!」なんて、
頭に血が上ったりしたこともありますが、今は
「ひとそれぞれの人生だから、それもまた良し」と
平静でいられるようになりました。

私も皆様に日々育てられております。成長しました、はい。

私は何の為に、このブログを書いているのか。

それは、障害がある方が旅行に行けない原因は

・社会の無理解、無関心
・経済的観点から見にくい特性を持つマーケットである点
・アンタッチャブルだと言う印象が強い点
・障害者がある方やご家族ご自身の“心のバリア”

主にこの4点だと確信しているからです。
これらを社会に問いかけ、考えて頂く事で、無関心から
無理解にレベルを上げ、そしてオピニオンを形成していく。

その先に「誰もが自由に旅が出来る環境」が見えて来ます。
「社会の無理解」より、「社会の無関心」の方が、社会における
病が重いってご存知でしたか。

Fさん、これからもよろしくお願いします。ありがとうございます。

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2006年2月19日 (日)

旅する元気と、働くモチベーション。

バリアフリー旅行術といいながら、“術”があまり出てこないと
思っていらっしゃる読者の方、すみません。

私は、
「トイレや段差や設備」の情報も大切なのはもちろんですが、
社会全体に存在する、さまざまなバリアを「社会構成員全員」が
まずは知り、皆で考える事が、長い目でみて、社会のバリアを
取り除く事だと確信しています。

「障害者」と言う単語の是非が議論されます。
これを障がい者と言い換えたり、「障碍者」と書き換えたり。
実行されていらっしゃる方も大勢存じ上げています。

でも、その言葉の言い換えの手前にある問題こそが大切です。
バリアはその人の身体的な問題ではなく、環境に存在する事を。

私とkimiさんが一緒に町を歩いています。
私は自分の足で歩行、kimiさんは電動の車椅子。
何の問題も、バリアもありません。

ところが電車に乗ろうとした瞬間、社会の側のバリアが
行く手を阻みます。kimiさんだけを阻みます。

それが階段だったり、混雑だったりしますが、
最大のバリアは何度もお話ししているように、
「社会の無理解」のバリアです。

旅や外出ではありませんが、移動や労働に“外部からの”圧力と
言う大きな障害があるkimiさんからコメントを頂きましたので、
ご紹介します。

この話を聞くと、体の障害が問題なのではなく、無理解が人生
最大の障害だということが良く判ります。

--------------------------------------------
こんばんは。ご無沙汰しております。
ベルテンポ倶楽部会員のkimiです。

4月からの障害者自立支援法は頭が痛いです。
家族がいないのでヘルパーは必要不可欠です。
ヘルパーを利用するからこそ、日常生活が営めます。
仕事をする事も出来て旅行にも行けます。
しかし働くと自己負担が増え厳しくなります。
はっきり言って働かないほうが楽な制度で矛盾しています。

自分は公務員です。公務員削減が進んでいます。
しかし実際にはキャリア公務員や官僚は減りません。
出先や現場の職員、立場の弱い職員です。
職員が減っているのに勤務時間が延長になり、シフト勤務などに
なりつつあります。

自分は家族がいないのでヘルパーを受けながら仕事をしています。
現在は自宅から近い部署ですが、そこが無くなる予定で転勤を
余儀なくされています。

通勤時間の緩和や通勤手段などの緩和も必要です。
ところが削減の影響で緩和が難しくなり、自分も続ける事が
難しくなりつつあります。

在宅勤務も認められず、交通費も電車代しか出ません。
体調によってリフトタクシーなど使っても、援助してはもらえません。
公務員削減の実態は障害者や弱い立場の職員の追い出しです。
障害者が出来る仕事が減って、採用もしなくなっています。
現実に障害者や育児中の女子職員、家庭事情のある職員の
退職が増えています。

外の人は公務員が削減され経費が節約出来たと思っているでしょう。
でも実態を知ってほしい気持ちでいっぱいです。

--------------------------------------------
はっきりと、勇気を持って発言して下さってありがとうございます。
皆さん、あまりご存じないと思いますが、kimiさんのように、
体に障害があるけど、何とか頑張って働いている人は、

頑張って無理して働くより、無職でいた方が実入りが良い。
こんな現実があるのです。

働けば障害者年金が減額される。
障害がある人に労働のチャンスを、と国が音頭を取っても、
現実には職場そのものがない、あってもそこまで通えない、
障害がある人が乗れるバスや電車などの社会的インフラも
未整備。電車に乗るにも最寄り駅の駅員は車椅子での乗車を
露骨に嫌な顔で迎える。
(T駅の駅員さん、お願いしますよ。あそこまで判りやすく嫌な
顔をしなくても。人生楽しくなかったら面白くないでしょう。)

皆さんがこの立場だったら、ばかばかしくて働くのを止めて
しまいませんか。

そして働きたいのに、働けるのに、障害がある人が無職となり、
意味なく(と言うと語弊があるかも知れませんが)障害者年金が
払われる。私達の税金から。

働く意欲のある障害者を、働かせようとしない社会。
そんな立場に追い込まれた人の人生のモチベーションは、
どうなるでしょう。

旅で気分転換以前の問題です。

バリアフリーを考える時に、私はここまで深く考えていかないと、
見せ掛けだけ、小手先だけの表面的な取り組みでは、
10年経っても何も変わらないでしょう。

こんな日本に誰がした。

そう、私達がしたのです。
無関心と言う「心のバリア」をたくさん張って。

でも、大丈夫です。皆さんがひとりひとり行動して下さるから。
もちろん私も全速力で行動します。

kimiさんの叫びを、ただ怒りと共に聞くのではなく、
自分達の行動に繋げる。

幸運な事に働けている私達、体に障害がない私達。
出来る事はたくさんあります。
ひとりひとりが何をすればもっと社会が住み良くなるのか、
笑顔になるのか。

ぜひ、皆さんの知恵とお力を貸して下さい。

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2006年2月11日 (土)

知的障害者の海外旅行

メールでご質問を頂きました。

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以前にテレビで拝見したことを思いだして、
ホームページを探しメールさせてもらいました。

今年、軽度の知的障害をもつ家族と海外旅行を計画しました。
家族のことがありいままで一度も行ったことがありません。

父の定年を機に思い切って背中を押し、行くことに決まりました。

オーストラリアに行くことにし、旅行会社で申し込みの段階に
なってビザの取得代行を申し込んだところ断られ、自身で
取得することになりました。

大使館に問い合わせたところ、指定病院での健康診断を要求されました。
読み書きはできませんが、身体機能は問題なく、問題行動も起こしません。

パスポートサインの欄に代筆記載がある為、これがひっかかるようです。
他の知的障害の方は、ビザについてどうされているのでしょうか?

パスポートのサインは手を添えてでも本人に書いてもらったほうが、
有利だったでしょうか?
パスポートを本人サインで申請しなおそうとも両親は考えているようです。

----------------------------------------
<私からのお返事>

メールを拝読しました。

知的障害がある方の海外旅行が「入国時」に問題に
なるケースは今では“皆無”だと思われます。
私達専門家の間でも、ここ10年聞きません。

ただ、準備段階でのトラブルは後を絶ちません。

ご推察の通り、これは間に介在する方々の
無知と無理解が原因です。
(それもすべて、日本の側の)

私は部外者なので、勝手なことを申し上げられませんが、
パスポートの代筆そのものが問題になることはないと
考えます。(入国審査官は日本語を読めませんから)

私がもし旅行そのものをお手伝いをしていたら、
以下のアドバイスを差し上げると思います。

・知的障害であることが現地空港での入国拒否の理由に
 なることはありえない。

・出発前に関係各所に問い合わせると、話がややこしくなる。
 知らない人が大騒ぎを始めるから。

・オーストラリアのビザ(イータス)は知的障害の有無を聞かれる
 ことなく、普通に取得できる。(旅行会社でも、個人でも)

・なので、現実的な解決策としては、
 知的障害であることを申告することなく、淡々と手配・手続きを
 行い、現地でも普通に入国する。

このような形で、当社では旅行を実施しています。

ただ、当社は「自社の責任において」これらのアドバイスを
お客様にすることはできますが、相手が根拠のない
言いがかりをつけてきているケースがほとんどなので、
これをもって、「絶対大丈夫です」とのご案内を差し上げられ
ないのが残念です。

楽しい旅を実現されるように、お祈りしています。

高萩徳宗

社会の無知と無理解。
それにしても、私はこの旅行の申込を受けておきながら、
ビザ(イータス)の事をお客様に投げ返してしまう、
旅行会社の無責任さが理解できません。
プロなんだから、もっとしっかりサポートして下さい。

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2006年2月10日 (金)

夢を諦めない。

今日は、私の初めての海外旅行の想い出をひとつ。

私、生まれて初めての海外旅行で足を踏み入れたのが
ニューヨークでした。

まだ、1ドルが260円。
駆け出しのHISで買ったUAの格安航空券が25万円。

小田急電鉄で車掌を仕事にしていました。
もっと広い世界を見てみたい、自分のフィールドは地球だ。
若気の至り、23歳。

何の根拠もなく、海外と言えばアメリカでしょう。
アメリカと言えば、ニューヨーク。
そう考えて、HISのカウンターでひと事。
「すみません、アメリカまでおとな1枚。」

JFKの空港で白タクの黒人ドライバーに取り囲まれたのが、
初めての海外での祝福でした。

もちろん英語もまったくダメ。
泊まったYMCAはヒッピーや薬をやっている人のたまり場。

そんな中、NYではなぜか国連本部に出かけたのです。
動機は思い出せません。

そこで日本語ガイドツアーで案内をして下さった女性の方が
本当に輝いて見えました。
「すごい!日本人が世界の舞台で活躍している。」

その日は他に日本人がいなかったので、マンツーマン。

国連の表の話だけでなく、アメリカの分担金滞納の問題、
(知ってますか?アメリカは意図的に国連の会費を滞納
しているんです。ジャイアンみたいなヤツらですね)

「生まれて初めて」世界というものを地球規模で考えた瞬間。

20年近く前のニューヨーク国連本部での45分間の体験を、
今でも鮮明に覚えています。

ぜひ、人生地球規模で行きましょう。

夢は叶います。

 お金が掛かる、
 忙しい、
 体調が悪い。

旅行に行かない理由はいくらでも後から後から出てきます。
私が本当にお客様に伺いたいことは、ただひとつ。

「本当に、旅に行きたいですか?」

旅行のお問い合わせを頂く方の中の多くは、
実はいかない(いけない)理由を自分の中に一生懸命さがしています。

旅行は人に強制されて行くものではありません。
行くも行かないも人生の選択です。どちらも間違いじゃない。

どちらの人生がいいか。
人生の最期を迎えた時に「楽しい人生だったぁ」と
周りの人に感謝しながら、自分で棺おけの蓋を閉める。

そんな最期が素敵だと思いませんか?

今朝テレビで俳優の真田広之がインタビューに答えていました。

質問「真田さんは、どんな人生を送りたいですか。」

(かなり考えて)
真田「必死に目の前の仕事をこなしながら、さ迷いながら
真剣に人生を生きて、気が付いたら倒れていた。
そんな最期を迎える人生かな」

そんな意味の事をおっしゃっていました。カッコいい!

せっかくだから「旅行に行けない理由を探す人生」より「自分の
生き様を旅に見出す人生」を応援したいです。

お金がない、
その事だけが理由で旅に行けないと悩んでいるあなた。

貧乏経験では誰にも負けない(本当に負けませんよ)私が、
旅のソムリエとして、
お金がなくても飛び切り楽しい旅をコーディネートします。
私はお金を使わなくても楽しい旅をする方法を知っています。

プロにお任せ下さい。

国連本部(英語です)
http://www.un.org/

真田広之
http://www.vigs.com/movie/actor/dat0169.htm

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2006年2月 9日 (木)

避けられないステップ。

Sさん、matsuさん、ありがとうございます。

先ほど、私が敬愛するコンサルタントの大先輩、
小宮一慶さんからメールマガジンが届きました。

日本全体が問題を先送りしている、という話題です。
一部を転載させて頂きます。

----------------------------------------------
「問題を先送りするのはやめよう」

先日、国会で議員年金廃止法が成立しました。「廃止法」と聞くと、
現在、一般国民に比して格段に高い(年額412万円から
741万円)国会議員の特権的年金が廃止され、われわれ一般
国民と同じ厚生年金や国民年金を国会議員も受給するように
なると勘違いされる方もいらっしゃるかもしれませんが、
読売新聞の解説によると、年金受給資格者は、すでに引退した
人も現役議員も現在の85%の額を今後も受け取ることができる
そうです。

完全に現制度が消滅するには、今後40から50年を必要とする
ということです。財政が危機的状況で、また大多数の国民が
わずかな年金に甘んじなければならない中、税金で給与や
経費を賄ってもらっている国会議員の年金制度が結局はほとんど
手つかずとなって、問題解決を先送りしたのと同じ結果と
なりました。「廃止」など名ばかりのまやかしなのです。

【K.C. Evolution】小宮コンサルタンツメルマガ Vol.24~「先憂後楽」~より。
-----------------------------------------------------
これを聞いて
「まあ、議員さんだって生活あるんだし、仕方ないよね」と
思う人はいないでしょう。国家の品格が問われる話です。

身近なところで言うと、障害者支援法案もそうです。
私には問題の先送りにしか見えません。

ゴールが見えない。

税収が減る中、福祉財源には限りがあるのですから、現状の
システムを見直す事は避けられないでしょう。

しかし、あまりにその遣り方が付け焼き歯では、障害がある人も
もちろん、福祉の現場で働く皆さんにもやりきれない思いが
残ると思うのです。

これらは「避けられないステップ」とはとても呼べないものです。


では、新潟のSさんからコメントを頂いた、
「避けられないステップ」とは何でしょうか。

私がこのブログで提起したいことのひとつが、

「国民全員が当事者であり、ユニバーサルである」為の
ホンネトークとひとりひとり“自身”の自覚です。

障害者当事者、などという言い方がされますが、Sさんの事例の
ように人々はある場面では、必ず直面した課題の当事者になりえます。

障害者はあちら、健常者はこちらと言った論理展開がすでに
破綻していることは社会の多くの人が認識しているはずなのに、
エレベーターが障害者専用となり、
鍵をかけてしまう現実。

一部の障害がある人がそれ=特別扱いを“要求”する事実。

今の社会の原因を誰か特定の人が作っているのではなく、
それは、誤解を恐れずに言えば、(怒られるのは承知ですが)
バリアフリーはある特定の人(=一般に健常者といわれる人)
の側の努力だけでは、ある部分から先へは進まないという現実を、
皆が知る必要があります。

先日コメントを頂いた、
「エレベーターを誰もが使えるようにしたら、障害者からクレーム
がつき、鍵とインターホンがついた」話。

なぜ、そんな論理構成になるのか。
皆さんであれば想像に難くないですね。

エレベーターでしか垂直移動が出来ない車椅子ユーザー
(やベビーカーユーザー)は当然扉の前で待ちます。

しかし、途中階などで待っていると、いつまでも混んだ
エレベーターしかこない為に、「乗れない」のです。

先日も成田空港で、車椅子ユーザーのお客様がエレベーターを
利用しようとしたら、やはり15分位掛りました。
いつまでも、混んでいて乗れないのです。

これが、たとえば我が第二の故郷「カナダ」なら、途中階でも、
乗っている人がどんどん降りて、「スペースを譲る」のですが、
日本では無理ですね。

習慣がないし、譲りなれていない。(悪意はないのです)

だから、嫌な思いをした、一部の障害がある人(強硬派)が、
ぶっとんだ要求をすることも、今の日本では仕方がない“現実”
かもしれません。

障害がある人を怒らせたら面倒な事になる。
現場のホンネでしょう。私が同じ立場だったら、波風立てる勇気
はありませんし、その勇気には、意味はないかも知れません。
鍵をつけて、現実を知らしめることの方が意義がある、
とも言えます。

これら、
「犯人が特定できない日本の悪しき文化」がバリアフリーや
ユニバーサルデザインを遅らせているのは事実です。

この風習は、議員年金の先送り問題と根っこは同じです。

誰かが、避けて通れないステップをまず踏み出さないと、
次のステージには上がれない。痛感しています。

ベルテンポは、とても生意気な言い方ですが、そのステップを
先に上がります。

踏み外すかも知れないし、石を投げられるかも知れませんが、
問題提起をして、自ら実行してみるところにしか、風穴は開きません。

皆さんが心のどこかで感じている、バリアの一部は障害がある人
自身が作っているんだという事を、私は仕事の経験上、
他の皆さんより多く知っています。

こんなことを言うと過敏に反応される方がいらっしゃるので、
少しだけ言い訳しておきますが、99%は社会のしくみに問題が
あります。でも1%は「エレベーターに鍵を要求する」ことで、
受け入れ側に「とてつもない心のバリア」を作っている
この事実は、“現実”です。

この文章をお読みになって怒りの気持ちをもたれた方。
どうか、冷静に「私達が共通して、目指すゴール」を確認
しませんか。

障害がある人と、その自覚が今ない人が対立するのは
おかしいはずです。

であれば、いいことも悪い事も、“事実”を知らせる事で、
長いスパンで見れば、障害がある人が旅行しやすい環境、
外出しやすい環境が創られる。そう確信しています。

難しいことは抜きにしても、ふつうに、特別な事ではなく
旅がしたいじゃないですか。

目の前に来た電車に飛び乗る。
バス停で、普通に路線バスに乗る。
予約しないで、飛行機に乗る。
降りたい駅で、突然降りる。

目指すゴールはシンプルです。
そのためには、皆がちょっとだけ一歩前に出ることです。

男子トイレにも書いてありますよね。「一歩、前に。」

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2006年2月 2日 (木)

生きている証。

ある方からお電話を頂きました。

鹿児島・指宿へいきたい。
あちらの市役所に電話をしたら、3回たらいまわしに
されて、最後に教えてもらったのが、現地のNPO。
そのNPOの代表の方から聞いて電話をして来た、と。

ご相談の内容は「福祉タクシーは高いので、ボランティアなどの
移送サービスを利用したいのだが、どこか知らないだろうか」と
言うものでした。

当社は旅行会社なので、ボランティアベースでの移送サービスや
介助の斡旋は行なっていません。
免許事業である為、これらの紹介を業として行なえないのです。

その事をお伝えした上で、何かのご縁と色々なお話をさせて
頂きました。

印象的だったことがいくつかあります。
ご本人は病気で両足を切断されて、車椅子の生活をしている。

もうすぐ59才。

棺おけに半分足を突っ込んでいるようなもの。
でも、昔から写真が好きで、今でも旅に出ると写真を
たくさん撮っている。

生きている証を何か残したい。
自分が生きていた証を、見たものを写すことで残したい。

だから、電話をたらいまわしにされても、色々と調べるんです。
ある意味執念かも、と笑っていらっしゃいました。

お話しの中でとても面白かったのが、
昨年9月に奥尻へ行かれた話しでした。

函館でサポートをしてくれる人を見つけ、車と船を乗り継いで
奥尻島へ。(何もない島です、本当に何もありません)
その何もない島の民宿に3泊。

宿の主人は漁業をされていて、朝、漁に出て、揚がった
魚を、浜辺でバーベキューにしてくれたそうです。

空腹なので、唾液が出てきます。
「それが、美味しかったんです、本当に!」

それはそうでしょう。

そして、漁師のご主人が、浜でおにぎりを握って
それを火で炙り、“焼きおにぎり”にして振舞って下さったと。

この方、その味が忘れられずに、帰宅してからもう半年経つのに
自宅でヘルパーさんに「ご飯はおにぎりにして、焼いてもらって」
夕食を食べているんだそうです。

毎晩、ヘルパーさんが半ば呆れていてもそうしてもらい、
夕食の度に焼きおにぎりを食べて、奥尻を思い出すそうです。

カロリー制限があるので、130グラムのご飯をふたつに
分けてもらって、小さなおにぎりなんですけどね。

そう言って嬉しそうに話している電話の主は、
こうも言いました。

生きるって何だろう。
いつも考える。

でも、
旅をしていると“生きてる”って、感じる。
そして学ぶことが多い。

日本という国を学ぶんです。

体や環境に障害があると、旅に出るチャンスは本当に限られます。
3分の1、いや5分の1かも知れません。

でも、生きる意味について考える旅。
日本を改めて学ぶ旅。

そして、帰宅してからも毎日奥尻を想う焼きおにぎり。

今日はとても良いお話を伺って爽やかな気持ちでした。
大変だけど、それを何倍も上回る「素敵な想いで」を
一緒に創りませんか。

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2006年1月30日 (月)

東横インの問題

Sさんからのコメント

新潟在住のSさんからコメントを頂きました。
東横インの問題について、冷静に分析されています。

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こんにちは。はじめてコメントさせていただきます。

東横インの事件、確かバリアフリールームの稼働率が
低いことが理由にあげられていたと思います。

全国の宿泊施設の中には、ユニバーサルルームと称して
様々な不自由に対応していたり、また、雰囲気を損なう
ことなく必要なお客様にだけ必要な機能が備わるような
工夫をしているところもあります。

そこで思ったのが、バリアフリー整備基準があることに
よって、
それが「専用」の「特別」の部屋をつくり出してはいないか、
事業者の創意工夫を妨げるようなことにはなっていない
だろうか、ということです。

もっとも、心ある事業者の中には、「不本意ながらも」
整備基準を淡々と満たした上で、そのほかのところで
創意工夫しているところもあります。

結局は、どのような心持ちでお客様をお迎えしようと
しているのか、その姿勢の現れと考えれば、
今回の事件は化けの皮がはがれてしまったということ
でしょう。

各ホテルの支配人さん(確か女性が多い)が一生懸命
考えて行動しているだけに、残念でなりません。

法律(今回は具体的には市条例による上乗せ)が
大事なのですが、やはり、なぜそのような
整備をしなければならないのか、という部分が置き去り
にされているような気がしてなりません。
------------------------------------------------
Sさん、ありがとうございます。

マスコミの報道が感情的なモグラたたきの様相を呈して
いるこの時期に、素晴らしい分析力と感服しました。

アメリカにはADAと言う罰則を伴った法律があるので、
事業者は好むと好まざるとに関わらず、ある基準にそって
“専用”の部屋が用意されています。
その“専用”の部屋の数たるや、ハワイの巨大ホテルに
なると、20~80部屋(障害者専用客室が、です)。

厳しく法律で定められているからです。

日本も遅れて、ハートビル法や条例によって、「専用」の
「特別」の部屋を作ることが定められるようになりました。
(古くからあるホテルは、適用除外なのでしょうか)

これらのホテルは、東横インの社長がホンネで話して
いたとおり、「ほとんど使われていない」ので、

私達も添乗員部屋としてあてがわれたり、
社員の出張部屋になっていたり、
まあ、倉庫にしたりもするのでしょう。(これは知りませんでした)

Sさんがおっしゃられているように、お迎えする気持ちが
何より大切なのですが、ホテルも商売ですから、
稼働率との戦いになる訳です。

満室の時に、売れない部屋が残るのは、経営上決して
よい事ではありません。

ところが、現在の基準では「特別」な部屋を基準どおりに
作ると「一般客には売れない」事態となってしまいます。

アメリカのように「それが事業を行なうものの責務だ」
と言う考え方もあるでしょう。

しかし、Sさんが言われるように、最低の基準を淡々と
満たしながら、ホテル側の創意工夫で「稼働率と、
お迎えする心」の両立は可能である、と考えます。

“心がこもっていなくてもいいから、部屋があることが大切”
と、おっしゃられる車椅子ユーザーと出逢った事もあります。

心だけでは解決出来ない問題に、たくさん遭遇していらっしゃる
のだと思います。車椅子ユーザーとしての正論です。

最後はハードか、ハートかと言った議論になるのですが、
サービス業である宿泊施設には、「お迎えする気持ち」を
前提とした、その先にあるしっかりとした利益追求が
必要だと考えます。

経営の側のモチベーションとして、
利益との相関関係をはっきりと明示してあげることも大切。

私も経営者の端くれとして、ここを根性論や理想論で飛び越えて
しまわない方が、中長期的にみて、ユニバーサルデザイン的な
宿泊施設が増えると確信しています。

Sさん、コメントありがとうございました。
この社会問題に正面からしっかりとお考えをお持ちくださり、
本当に嬉しい気持ちです。

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2006年1月29日 (日)

鍵をかけてしまう「想像力」

読者の田中さんからコメントを頂きました。

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『小さく産んで大きく育てる』

社会も人間も似たようなサイクル、
急に人間も大人になったら、大変です。
やはり『急激』の間の深いクレパスには要注意ですね。
這い上がれない致命的な部分になりますね。

それにしても、私の思考にも問題があり。
そんな悪い事をするホテルが、あること自体知らなかった、
というより、全てのホテルは良いところなんだ~という
『お人好し』な部分がありました。
まずは、お客の私からの改造が必要なんですね。
(大汗)
--------------------------------------
コメント、ありがとうございました。
今回の事件は、私、ある意味でとても意義深い事だったん
だろうな、と感じています。

なぜなら、NHKがニュースのトップで扱う程に「障害者用客室」や
「障害者用駐車場」がクローズアップされた事は過去なかったから
です。

ちょっと大げさな言い方かも知れませんが、世の多くの人は、
障害がある人がビジネスホテルに泊まる事自体をイメージして
いないはずです。

そして、「そういえば、時々目にするよなあ」位のイメージであろう、
障害者用駐車場と言うものの存在も。

社長の記者会見はいかにも不味かったので、ある意味マスコミの
餌食になってしまった感はありますが、このホテルに今後自分が
泊まるかどうかは、それぞれが判断すればいいことですね。

個人的には、東横インが今回の件を生かして「日本一障害が
ある人に優しいホテルに生まれ変わりました」なんてなったら
面白いし、何しろ働いている人が嬉しいのではないでしょうか。

障害者団体の代表の方がコメントしていましたが、
「障害者用客室があるから泊まりに行かなければいけない
理由はないでしょう。」まさにその通りなのです。

ラーメン屋が近所に出来たら、食べに行く義務が発生する訳
でもありません。それと一緒です。

私は東横インだけの一企業の問題のようにモグラたたきをして、
マスコミが飽きたら取り上げなくなる、そんな状態を危惧します。

(東横インの社長さんと)同じ価値観は、街中に溢れています。

一例を示します。

Kumamotomaui200601_279

写真はJRの成田空港駅のエレベーターです。
エレベーターの手間に柵がたくさん立っていて、車椅子を押して
エレベーターに乗ろうとした私達は、立ち往生してしまいました。

写真に見える鎖には、何と鍵が頑丈に掛っています。
「なんじゃこりゃ」

見ると、空港にあるカートをエレベーターに乗せてホームに
下ろされるのを防止していることがわかりました。

駅員さんを呼べば鍵はあけてくれるのでしょうが、今、特に駅員
さんの助けが必要な訳ではありません。
目の前にあるエレベーターに、ただ乗りたいだけ。
そして、ボタンを押してホームに向かいたいだけです。

この鎖に鍵をかけてしまう「想像力」は、たまにしか電車に乗らない
障害者は、駅員に連絡させればいいと、JRが考えている証です。

私はJRの駅員さんを批判している訳ではなく、このような事例が
社会全体に蔓延している事実を、私達が知らなさ過ぎることが
問題だと言いたいのです。

JRの経営陣にも、素晴らしい方がいます。
私の知人にも、それは聡明な、日本の鉄道界を変革してくれるで
あろう、次期経営候補の方がいます。

一企業の問題、一個人の問題ではなく、
社会全体を構成している、私達が(障害がある人もない人も)
日本と言う国を、思いやりと笑顔が取り戻せるようにしていく。

その為に出来る事は何か。
自分の目の黒いうちは東横インに泊まらないことかも知れないし、
逆に、泊まりに言って応援する事かも知れない。

それにしてもJRさん。
あの成田空港の鉄格子のような鎖は外してください。
何だか、捕まってしまった気分です。

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2006年1月28日 (土)

自己矛盾を抱える旅行会社、ベルテンポ。

障害があってもなくても、同じように旅がしたい。
そう思う皆さんをサポートすべく立ち上げた会社、ベルテンポ。
平成11年の創業から7年。
心から応援して頂き、お客様のひとりひとりに支えられて、
牛歩の歩みですが、前に進んでおります。

私が会社を創った目的は「社会を変えること」
アメリカやカナダが一流で日本が2流の社会だとは言いません。
いや、私は日本人であることに人並み以上誇りを持っています。

ただ、障害がある人と海外旅行に出ると、どうしてこうまで
周りに流れている空気が違うのだろう、と思うのです。

障害がある人が町を歩いていても、普通。
特別な視線で見る人などいません。

段差などでサポートを頼んでも、ナチュラル。
手を貸してくれるタイミングと言い、その後の笑顔と言い。

アメリカやカナダや、他の諸外国で体感した、
そんな“民度の高さ”“国としての懐の深さ”を心から尊敬しています。

日本もそんな国にしたい。
出来るはずです、日本人の心を持ってすれば。
その為には、

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2006年1月26日 (木)

Top

●本物の音楽を、本場で聴きたい。

ハワイ・マウイから帰国しました。
お客様はスノーケリング&パラセイリング、そして
お買い物と、ハワイを存分に楽しまれたようす。

決してチャレンジャーなお客様と言うのではなく、
どちらかと言うと慎重派、もの静かな方だったのですが、
ハワイの空気と爽やかな地元の人に包まれて、気持ちが
解放されたのかも知れません。

お客様も、「正直、出発前には不安もあって、
心からイクゾ!と言うところまで気持ちを持って
行けなかった。」とおっしゃられていました。

それが、日を追うごとに心が解放されて肩の力が抜けて
行くのを外から見ていても判りましたし、ご本人がそれを
実感されたと言うのですからすごい。

●久しぶりの会議

さて、今日は朝から事務所で会議でした。
以前の会社では、勤務時間の5分の4が会議などと言う
笑っちゃう時期もありましたが、自分で会社を運営して
いると、会議がめっきり減ります。

その会議は、実はすごい会議でした。

今年はモーツァルト生誕250周年と言うのを
ご存知の方もいらっしゃると思います。

モーツァルトの故郷、オーストリアでは生誕250年を
記念してさまざまな行事が行なわれるのです。

ベルテンポとしても、このチャンスを黙って何もしない
訳には行きません。

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2006年1月 8日 (日)

もう少し低価格の企画も出来ないでしょうか?

ベルテンポさんの旅はツアーではなく手配旅行だから
素晴しいと思います。でも、私には少し高価すぎて・・・
少人数での旅行なので高くつくのもわかりますが、
1回50万円の旅行に参加できる方は限られるのでは
ありませんか?
50万円の旅行が出来る方の企画の他にもう少し低価格の
企画も出来ないでしょうか?
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今日、ブログに、読者の方から率直なご意見を頂戴しました。
お客様の「心の声」だと思います。

障害がある方で、旅行に行きたい!と考えていらっしゃる方、
皆さんが同じように考えていらっしゃると思います。

私の考えを、以下にお話させて頂きます。
--------------------------------------------------

コメントをありがとうございます。

そのようにお感じになられている方は多いと思います。
私はふたつの事を、いつも考えています。

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2006年1月 7日 (土)

南から北への、のんびり旅。

Hitoyoshitajimasan_005 北海道・帯広在住の友人から今朝メールが届きました。

「今日の予報最低気温は-20℃。」

沖縄県・石垣島の予報では今日はプラスの15度です。
日本列島は長いですね。

今日は皆様にお知恵拝借のメールです。

私が密かに以前から暖めていた企画に、
「バリアフリー鈍行乗り継ぎ」と言うのがあります。

Hitoyoshitajimasan_018_1

高校生の頃、電車大好き少年だった私は、
レイルウェイライターの種村直樹先生の主催する
「鈍行乗り継ぎの旅」に参加しました。

当時は鈍行の夜行列車などもあり、1週間程度で九州から
北海道までを横断できたりもしたのです。

今、JRは分割民営され、鈍行列車は少なくなり、
特急列車の時代、
いや、鉄道から飛行機の時代に変わりました。

飛行機より鉄道の方が運賃が高かったりします。

そんな中、NHK-BSの日本列島全線走破の旅特集が
評判となり、青春18切符は、ロングセラー商品でもあります。

障害がある方と旅をしていて、
お客様から頂いた声があります。

それは、

障害があっても、出来る事なら鉄道の旅がしてみたい。
でも、そこには大きなバリアが。
(階段、通路幅、トイレ等)

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ベルテンポさんの旅行は「ツアー」ではないのですか。

新潟出身の方が
「どうぞ、いつでも“無敵の上越新幹線で”新潟へお出で下さい。」
とおっしゃって下さるのですが、
その上越新幹線が今日は朝から止まっています。

私は南国育ちなので雪に憧れがありますが、
雪が「雪害」でしかない地域の方もいらっしゃるのですね。

太平洋側の住民である私達は、
日本海側の雪や寒さの創造物として、美味しい水やお米を
生み出してもらっている事に改めて感謝したいと思います。

ありがとうございます。

●お客様にとって“最良のツアー”とは何か

今日は旅行形態についてのお話です。
ベルテンポでは、いわゆる「ツアー」は実施していません。

私、高萩自身はどんな旅をして来たか。

私は一人旅が大好きです。

学生の頃から誰にも束縛されない、
気が向いたらいつでも途中下車して、
泊まる場所も陽が暮れたら考える。

そんな旅が好きでした。

Hitoyoshi_219







さすがに最近は、なかなか無計画な旅は少なくなりましたが、
やはり旅と言えば、

 気の合った仲間と、
 少人数で、
 旨いモノを食べ、
 旨い酒を飲み、
 語らうこと。

行き先が二の次とは言いませんが、
どんなに行った先が素晴らしい土地でも、
一緒に旅した仲間が自分勝手や人だったら、幻滅ですね。

私がお客様の立場だったら、

 少人数の素敵な仲間との旅で、
 時間にゆとりがあり、
 観光地や食事の選定に融通が利き、
 心から寛げる。

そんな旅を希望します。

しかし世間一般で実施されている「パッケージツアー」の場合、
出来るだけ低価格で、盛りだくさんの内容を詰め込んでしまう為、

 大勢での旅行となり、
 朝が早く、
 移動の距離が長く、
 観光地の滞在時間が短く、
 お土産屋さんによる時間が多い。

そんな旅になってしまいます。

これは主催している旅行会社が一方的に悪いのではなく、
「安くて内容盛りだくさん」のツアーでなければ売れない
現状があるのです。

私も大手旅行会社で企画を担当していた頃、悩みました。

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2006年1月 4日 (水)

改めて新年のご挨拶を。

皆様、改めてあけましておめでとうございます。
今日が仕事始めの方も多いのではないでしょうか。

どのような新年をお迎えになられましたでしょうか。
新しい年が皆様にとって、
健やかで希望に満ちた一年でありますように、
心からお祈り申し上げます。

●本当に、やりたいことは何か

今年のお正月は、カナダ・バンクーバーで
お客様と迎えることが出来ました。

帰国後、ホノルルマラソンにご一緒したお客様から
1冊の本を頂きました。
若くして急逝された、あまちゆうとさんの「人は生まれなおせる」。

その本の中に、

“本当にやりたいことをやる生き方”と言う章があります。
最近「やりたいことが見つからない」と嘆く人に出会います。
では、余命あと1日だとしたら、何をやりたいと思うか。
残された一日を、どう過ごしたいか。

考えを研ぎ澄ますと、本当にやりたいことが見えてきます。

  家族と過ごしますか。
  大好きなお酒を思う存分飲みますか。
  行ってみたかったあの場所へ、足跡を残しますか。

私は、ちょっと考えましたが、ふたつの事を想いました。

ひとつは、鈍行列車の隅っこの席で至福の時を過ごしたい。
そしてもうひとつは、
後世の人に仕事や人生を通じた自分の体験を、書き残したい。

でした。皆さんはいかがですか。

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2005年12月21日 (水)

想いの強さとバランス感覚

バリアフリー旅行に興味がある。
バリアフリー旅行関連の仕事に就きたいとおっしゃって
下さる方が多くいらっしゃいます。

バリアフリー旅行関連の仕事に就くには、
何が大切だと思いますか。

 ヘルパーの資格
 車椅子を押す技術
 優しさ
 笑顔
 障害や病気の知識

皆さん、こんな風に答えます。
そうですね、どれもないよりはあった方がいいです。

では、話題を変えます。
皆さんがお友達や大切な方と、食事に行くとします。
お友達やご家族の一人が、仮に車椅子を使っていたとします。

お店を決めるにあたって、いちばん大切な事はなんでしょうか。

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2005年12月 5日 (月)

プリンスエドワード島からのお便り。

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9月にお客様とカナダ・プリンスエドワード島にご一緒させて
頂きました。
その際、現地でお世話になったセレクトツアーズの増田さんからメールを頂戴しました。

--------------------------------------
高萩様

ご無沙汰しております。

この秋、5泊6日でアトランティックカナダを巡るグループツアーが
ありまして、成田~トロント、そしてハリファックスへと一日で乗り
継いでこられる予定でした。

ところがお一人荷物が届かず、添乗員さんと私とでずっとエア
カナダに問い合わせをしていたのですが、結局最後まで出て
きませんでした。

途中、それらしきスーツケースがトロントにあるという情報を
得まして、鍵の暗証番号まですべて連絡したのですが、
結局なしのつぶて。

その後何の連絡もありません。
何度問い合わせても、その度に違う人と話すのでファイル番号、名前、住所、便名、内容物云々を一から繰り返して延々と言った後に、どこにあるかわからないの一点張り。

不幸中の幸いは、お客様がとてもポジティブな方だったこと。

私が一緒にショッピングにご案内したりしたこともよかったのか、
かえって喜んで下さいました。(このお客様は、結局スーツ
ケースと帰国後成田空港で再開したそうです、なんだそりゃ。)

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2005年12月 4日 (日)

旅はリハビリかチャレンジか。

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こんばんは。
ブログ開設のご案内に、昨日だけで300名以上の方が
アクセスをして下さいました。

感謝、感謝です。励みになります。
なんだか子供に戻ったみたいな気分で、
「コメント来てないかなあ」なんて、10分置きにチェックして
みたりする自分が妙に愉快でした。

今日は、京都でお世話になった夢ツーリストきたみの北見社長
さんからまたまたメールを頂きました。ハワイの件でした。

ハワイは、私達ベルテンポでもイチオシの行き先です。
私も今週の8日から6日間の日程でホノルルへ。
あっ、ホノルルマラソンの添乗です。

一昨年は障害がある人と一緒に、10キロコースのレースデー
ウォークを車椅子を押しながら。

去年は、くらぶベルテンポの仲間と10キロ&フルマラソンに
分かれて参加。

私は、経営者仲間の渡辺さんから
「えー高萩さん、フルマラソン走りましょうよ。」と誘惑され、
二つ返事で「OK!」と言ってしまいました。そして、無事完走。
初マラソン、初完走でした。

今年も添乗で行くのですが、
なんだか当然の雰囲気として、フルマラソンにエントリー。
もちろん、ここまでは練習ゼロ、靴もまだ買ってないや。
また今年ものんびりモードです。

来年は1月18日からマウイ島へ行く計画を立てています。
ご一緒する方が少ないですから、よろしければ
旅を共にしませんか。

マウイ3泊、ホノルル2泊。
暖かいところでの~んびり、が旅のテーマです。

02

(マウイのさとうきび列車にはリフト付。)

当社では海外旅行の手配サポートは可能な限り、ベルテンポ
からスタッフがご一緒させて頂くようにしています。
ひとりのお客様にスタッフが1名同行することもあります。

海外では、いつ、何が起こるかが判らないですから、
緊急事態が発生した場合に、お客様だけでの臨機応変な
対応をして頂くのは難しいと言う事があります。


もちろん旅行経験度合いや、判断力にもよりますが、
海外旅行では、お客様だけで旅行をして頂くような形の
手配代行のみは、今のところ積極的にはしておりません。
(例外はありますが)

もちろん、メリット、デメリットがあります。

●メリットは、現地で臨機応変な対応が可能であること。
 安心や安全をお金で買って頂くという考え方です。

経験豊富なスタッフが同行していれば、体調や天気などに
応じその場で日程のアレンジなどが幾らでも可能です。

安心感も違います。
脅かす訳ではありませんが、私は会社を設立してから2回、
救急車を呼んでいます。
一回は深夜2時過ぎのハワイでした。

英語で救急車出動を要請し、車椅子のお客様が病院に掛って、
英語でやりとりをするのは、簡単な事ではありません。

24時間日本語アシスタンスを売りにしている病院へ運んで
もらいましたが、日本が出来るスタッフはいませんでした。

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2005年12月 1日 (木)

真のバリアフリー旅行を。

Kyoto051127_002 あなたの夢をかなえる「バリアフリー旅行術」

~旅を実現する為のバリアフリー旅行ライブラリー~

を開設しました。

こんにちは。くらぶベルテンポ代表の高萩徳宗です。

私は平成11年に障害がある方、高齢の方の為を専門に
サポートする旅行会社を設立しました。これまでの
7年間に延べ5,000人以上の方のバリアフリー旅行を
応援、実現させて頂きました。

ある時、視力に障害があるお客様がさりげなく
おっしゃられた言葉が印象に残りました。

「ボク達障害者はね、どこに行くかも大切だけど、
 誰と行くかがいちばん大切なんです。」

どこに行くかより、誰と行くか。
障害の有無に関係ありません。
誰だって、誰と旅するかは、重要です。

バリアフリー旅行のサポートをしていると、
「車椅子トイレの有無を調べて欲しい」
「車椅子でも入れる温泉を教えて欲しい」

と言った問い合わせをたくさん頂戴します。
もちろんトイレやバリアフリーは重要です。

でも、トイレが旅の目的ではありません。

ご自分の体の持つ力ををフルに使って、
良く食べ、良く観て、良く話し、良く笑う。

そう、
誰とどんな旅をするかが、いちばん大切です。
団体旅行もよいけれど、同じ価値観を持つ
旅仲間と一緒に時を過ごすが最高です。

本当のバリアフリー旅行は、
「心のバリアが取り除かれた」旅です。

段差やトイレで不自由しないように、
しっかりと事前の調査は必要です。
そこはもちろん私達プロの当然の仕事。
しかし、それは最低の条件に過ぎません。

マイナスをゼロに戻しただけで、旅は満喫出来ません。
ゼロをプラスに、それも最高、最大に。

障害や年齢に関係なく、人が旅に求めることは
皆同じです。
バリアフリー旅行を福祉の観点から捉えるのではなく、
旅する視点でみる。

そんなブログを、皆様と一緒に育てて行きたいと
考えております。

<ブログメニュー>こんな感じで始めます。

・毎日がバリアフリー旅日記
 …管理人の日常を日記風にご紹介。

・旅の記録          
 …バリアフリーな旅をして来たご報告です。

・遠くへ行きたい       
 …これからの旅の計画をご案内します。

・バリアフリー旅行情報    
 …皆んなで見つけたバリアフリー旅行情報です。

・乗り物大好き        
 …誰だって、子供の頃は乗り物が大好きでした。
  子供見たいな大人が楽しむ乗り物の話題。

・バリアフリー旅行への提言  
 …バリアフリー旅行をひとりでも多くの方が
  楽しめるように、社会への提言です。

旅は最高の心のリハビリです。
そして、
旅は新しい事にチャレンジするチャンスでもあります。
応援、サポートをどうぞよろしくお願い致します。

くらぶベルテンポ 代表
ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ 
               代表取締役

                   高萩徳宗

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